2004-12-30から1日間の記事一覧

サルトルの演劇について(3)別役実とサルトル

さて、『現代思想』追悼号には、鈴木忠志と共に早稲田小劇場を発足させた別役実も「サルトルの芝居」という文章を寄稿しているのですが、別役は、サルトル演劇に対して、ある意味で鈴木とまったく逆のことを書いているのが面白いです。別役は、サルトルの演…

サルトルの演劇について(2)鈴木忠志とサルトル

サルトルの演劇自体は、今日の目からみると、あまり前衛的とは見えず、むしろ古典的というか、オーソドックスなものに思えます。しかし、かつてはそうでもなかったようです。鈴木忠志は、『現代思想』のサルトル追悼特集に寄せた「サルトルの”ことば”」とい…

サルトルの演劇について(1)サルトルとエウリピデス

(前回id:sarutora:20041227#p1のつづき)さて、映画としての『トロイアの女』は演劇的で、しかもその演技は、リアリズム的ではなく、非常に様式的なものです*1。 ところで、サルトルは、原作であるエウリピデスの悲劇が、他のギリシア悲劇と異なっている点…

和歌山

正月休みで、和歌山の実家にきました。住友金属の野球場跡地の広大な敷地に、スーパーとシネコンとツタヤが合体した、総合エンターテイメントスペース「ガーデンパーク和歌山」というのが、できていました(12月11日オープン)。すごいですよ、敷地面積59…