漫画

クジャクのダンス、誰が見た?

twitterで誰かが勧めていて読みはじめた漫画『クジャクのダンス、誰が見た?』の最近出た第三巻を読了。 kisscomic.com 冤罪事件をテーマにしていて、ストーリーは、以前話題になったドラマ『エルピス』に少し似ている。『エルピス』ではジャーナリストが主…

浅間山荘と児童虐待──漫画『刻刻』について──

数年前、風邪で寝込んでいるときに、当時話題になっていた『刻刻』(こっこく)という漫画をまとめて読みました*1。読み始めたら確かに設定が凝っていて引き込まれました。面白かったです。しかし、読み終えて、やはり本筋と違うところで違和感が残った。ま…

『鋼の錬金術師』について

だいぶ前に5巻あたりまで読みながら中断していたのを、最近一気に最終巻まで通読しました。忘れないうちに簡単にいくつか書いておきたいことがあります。 まず、なんで5巻あたりで中断したのか、という理由ですが…。「イシュヴァール」という設定に、微妙に…

プラネテスのポリティカ その3

先日の「プラネテスのポリティカ その2」というエントリーには、ブックマークやコメント欄で多くのコメントをいただきました。そのほとんどが「ロックスミス問題」についてのものでした。というわけで、いくつかのコメントについてもう少し答えたいこと、と…

『プラネテス』のポリティカ その2

注意!ネタバレあり! 幸村誠(ゆきむら・まこと)のマンガ『プラネテス』(講談社モーニングKC)について、むかし記事をかきました。 『プラネテス』のポリティカ その1 - 猿虎日記(さるとらにっき) よくやるのですが、「つづく」としたまま放置。きが…

諸星大二郎「コルベス様」

※諸星大二郎について二年ぐらい前に書きかけて放置していたのを発掘して載せます。

諸星大二郎『西遊妖猿伝』

最近漫画についての話題はだいたい、諸星大二郎になってしまっていますが、とにかく最近の諸星氏が非常に多産であるからどうしてもそうなってしまいます。

「夢見る機械」の新宿

昔出そうと思っていてそのままになっていたネタです。だいぶまえ、諸星大二郎の「夢見る機械」という短編についての文章を書いたのですがhttp://d.hatena.ne.jp/sarutora/20050604/p1 この物語は、新宿が舞台で、物語の後半、現実の新宿西口あたりの風景がい…

風と雑種性

諸星大二郎は最近新刊を出すペースがあがっていませんか? この間栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2008/06/07メディア: コミック購入: 14人 クリック: 54回この商品を含むブログ (3…

風と雑種

なんだか本館id:sarutoraとの書き分けがどんどん意味不明になりつつあるのですが、マンガはむこうに書く、ということで、http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20080726/p1を書きました。 内容的にはこっちに書きたかったのですが。

『マンガ日狂組の教室 』

近所の本屋の漫画コーナーを見ていたら、曙機関 (著)『漫画 アブナイ!中国』(宝島社、¥1,000)と、大和 撫吉 (著)『マンガ日狂組の教室』(晋遊舎、¥1,000)という本を見つけた。『マンガ日狂組の教室』の方は、オビや表紙に中身の抜粋が載っていて、だい…

諸星大二郎『碁娘伝』他

近所の本屋の漫画コーナーを流していると、時々諸星大二郎の新刊を発見するので、気が抜けません。3月はこれを見つけました。私家版魚類図譜posted with 簡単リンクくん at 2007. 6.28諸星 大二郎講談社 (2007.3)通常24時間以内に発送します。オンライン書店…

諸星大二郎『碁娘伝』他

近所の本屋の漫画コーナーを流していると、時々諸星大二郎の新刊を発見するので、気が抜けません。3月はこれを見つけました。私家版魚類図譜posted with 簡単リンクくん at 2007. 6.28諸星 大二郎講談社 (2007.3)通常24時間以内に発送します。オンライン書店…

風呂場で本を読む方法

風呂場で音楽を聴く方法に関しては、こちらhttp://d.hatena.ne.jp/sarutora/20070114の一番下で完成した方法には大変満足していて、続行中です。主に、ジャズのネットラジオを録音*1したものをiPodに入れて聴いています。 で、風呂場では音楽を聴きながら本…

ドラゴンボール

今回はいまさらな人にはいまさらな話題です。 最近、「まんがで学ぶ格差社会問題」が話題になっている。http://ameblo.jp/ossann37/entry-10021256279.htmlたくさんあるが、その中のかなりのものが『ドラゴンボール』ネタである。 フリーザ様に学ぶフリータ…

コミックビーム

『舞姫〜テレプシコーラ』を最初単行本で読んでいて、次巻が出るのを待ちきれなくなり、ある時期から連載誌の『ダ・ヴィンチ』を毎月買うようになったのですが舞姫テレプシコーラ 1posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.21山岸 涼子メディアファクトリー …

杉浦日向子『百日紅』

これを機に杉浦日向子をちゃんと読もう、と思って『百日紅』を読みました(不覚にも未読でした)。百日紅 上posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.21杉浦 日向子著筑摩書房 (1996.12)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る …

大きく振りかぶって6

おおきく振りかぶって Vol.6posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.21ひぐち アサ著講談社 (2006.3)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 面白いという評判をどこかで読んだので、数ヶ月前に、1〜5巻まで一気に読ん…

諸星大二郎『トゥルーデおばさん』

トゥルーデおばさんposted with 簡単リンクくん at 2006. 8.21諸星 大二郎著朝日ソノラマ (2006.2)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る たけくま先生がhttp://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_20b5.htmlで 諸…

『プラネテス』のポリティカ その1

幸村誠の『プラネテス』(講談社モーニングKC)、数年前高評価をあちこちで見かけて、そのうち読もうと思っていたのだが、半月ほど前、やっと読んだ。まず第一巻を読んで、「なるほど高評価もうなずける、たしかに面白いし上手い」と思った。で、続けて一…

月館の殺人 上

月館の殺人 上 IKKI COMICS作者: 綾辻行人,佐々木倫子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/08/10メディア: コミック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (349件) を見る 佐々木倫子さんは、忘却シリーズ以来の長いつきあいなのでこれはもう読まざ…

アジールとしてのネット

もう一つ。私は「メンヘル系」のサイトを見にいったことはまったくありませんが、たぶん、rir6氏が言うように、リアルな世界での「公共なるもの」に苦しめられている人々にとって、ネットはアジール*1のような役割を果たしているのだろうな、と思います。ネ…

夢見る機会不平等

悪夢のはじまり 汝、神になれ鬼になれposted with 簡単リンクくん at 2006. 8.21諸星 大二郎著集英社 (2004.11)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 1974年11月に『週刊少年ジャンプ』誌で発表された諸星大二郎の短編「夢見…

ニート漫画家?

仕事以外でめずらしく都心に出かけたのは、逆柱いみり展を見に行ったからです。ビリケン商会http://www.billiken-shokai.co.jp/ というところでやっています。日曜の6時頃行ったのですが、とてもせまいギャラリーで、お客さんは私一人でした。店の人、ない…

ニート画家?

『のだめカンタービレ』最新刊。今回、ムッシュー長田という、新たな登場人物が出てくる。この人はパリののだめと同じアパルトマンの住人なのだが、細かい話はとばして、この長田氏とアパルトマンの管理人(?)のおばさんとの次のような会話が出てくる(ち…

のだめ

今月号の『ダ・ヴィンチ』はのだめとくしゅうでした。やはりおおひなたごうが書いていました。『のだめ』の漫画中漫画である『プリごろ太』は、あまりにおおひなたごうテイストなので、二ノ宮さんはおおひなたファンなのかな、と最初は思っていたのですが、…

こうの史代『こっこさん』

こっこさん作者: こうの史代出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2005/02/10メディア: コミック購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (107件) を見る 買い出しに行ったついでに、「風邪ひいて寝ながら読むのに良い読後感の良いマンガ」を買おうと思って…

最近読んだマンガ

この半年ほど、わりとよくマンガを読んでいます(といってもあくまで「当社比」ですが……)。読んだ(読んでいる)マンガは、以下の通り(他にもあるかもしれないけど)。(15) 山岸凉子『舞姫テレプシコーラ』を除いて、すべて単行本で読んでいるので、雑誌連…

ヒストリエ

アレキサンダー大王の書記官だったエウメネスの生涯を描いた、現在も連載中のマンガである。作者は岩明均。このこの10月に、単行本第1巻と第2巻が同時発売された。岩明の代表作『寄生獣』は、しばしば永井豪の『デビルマン』と比較されたが、本作の基底に…

かってに改蔵

1999年に第一巻が出ていて、すでに完結している。いまさらながらもいいとこなのでしょうが、いまさらながら、『かってに改蔵』という漫画を読み始めました。なるほど。たしかになかなか面白いですね。ただ、「改造人間だと思いこんでいる」という最初の設定…