ときジャズ

 ここんとこ何度も言及しているラズウェル細木さんですが、ラズウェル細木といえば何と言っても『ときめきJAZZタイム』です。

ときめきJAZZタイムコンプリート (EICHIプレミアコミック)

ときめきJAZZタイムコンプリート (EICHIプレミアコミック)

 上記のものは、2002年に出た復刻版なのですが(といってもかなりなボーナストラックが含まれてます)私は、1989年にジャズ批評社から出たオリジナル版と、両方持っています。89年と言えば、私は一ジャズおたくで(といってもラズウェル氏に比べたらまったく軟弱でしたが)自分で時々キーボートをいじって遊んでいたりはしましたが、まだジャズ研にも入っていなかったころです*1。というわけで、このマンガはほんとに面白かった。ジャズファンなら知っている人も多いでしょうが、とにかくジャズが好きな人なら(好きでなくても)必読、という感じです。面白いところをあげはじめたらきりがないのですが、例えば、主人公ラズウェルがブラインド*2をするところ。バリトンがかかって「ウーン、マリガンのよーな マリガンのよーな マリガンのよーな マリガンのよーな えいっ」……あ、こうやって書くとそれほど面白くないみたいに見えるな……いやでもとにかく面白いので、読んでない人はぜひお読みください。


*1:ジャズ研には大学院のときに入ったのです。

*2:=ブラインドフォールドテスト。「ブラインドとは、アドリブソロだけを聴いて、誰の演奏かを大の大人が大マジメに当てっこするという、ジャズ・ファンのあきれた遊びである」<『ときめきJAZZタイム』p.169の注より