日本人「なのに」

さいきん、ある学校の授業のあと、あとかたづけをしていたら、教室にのこっていた学生ふたりが雑談していました。どうも、私のではないべつの授業のレポートの課題かなにかが、何を書いていいかわからず困る、というようなグチを言っているようです。私の存在は眼中にないようですが、大声で話しているので話の内容がどうしても聞こえてしまう。すると途中から話はこんな方向へ。

「(あの先生は)すぐ日本の責任、日本の責任、てそればっかりじゃん?」
「ああ、そうだよね」
「なんで日本人なのにあんなに日本が嫌いなんだろう、て思うよね」
「あー、そうそう」
サヨクでしょ、あれ」
「え?何それ?」
「ほら、キョーサントーとかさあ」
「……ああ、あれねー」

ブログで、日本社会のありかたについて批判的な記事を書くと「在日」と呼ばれるようですが(http://d.hatena.ne.jp/lever_building/20080721#p1)、この先生は、「日本人なのに日本が嫌いな人=サヨク」と認定されたようです。といっても、どうしてこの学生さんは、先生が「日本人」だとおもったんでしょうか? ていうかその前に「サヨクって何?」と言われるほど存在感のうすいサヨクがかわいそうです。あと、id:hokushuさんが言うように、「サヨクなのにレイシスト」という人も普通にいるようですが……(http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20080722#20080722f1
それにしても、うわさされていた先生、うらやましいです。私は「あの人在日でサヨクなんだって」とうわさされるにんげんになりたいものです*1。まだまだ修行がたりません。

*1:ていうか大声でそんなことを言う彼女たちは私がサヨクだとは思っていないということでしょうか。ショックです。