自由

今日見かけた「週間スパ!」の車内つり広告にあった見出し。

「日本も協力しろ!」。政府の捕鯨禁止基準にもかまわず、鯨&イルカに舌鼓を打つフリーダムな韓国の人々に迫る

http://spa.fusosha.co.jp/weekly/weekly00011347.php

この雑誌だけではありませんが、最近完全にタガがはずれた、レイシズム丸出しのひどい見出しです*1。それにしても、ここでの「フリーダム」という言葉の使い方が非常に典型的ですね。最近、ネット上やリアルの会話でよく聞かれる言い方です。つまり、「自由」とか「フリーダム」て、いまや完全に、他人を嘲笑するときの言葉なんですね。なんらか規範を外れた行動や格好をしている人は、つまり、かつてなら「変な」とか「おかしな」とか「妙な」と言われたかもしれない人は、最近では「自由だなwww」とか「フリーダムだなwww」とか言われてバカにされます。また、人を笑わせたい人は、最近では、「自由な人」を演じます。なぜなら、「自由」とは、「ヘンで奇妙なこと」の同義語なのであり、「自由な人」とは、「珍獣」だからです。
「あはははは!自由な人がいるよ!あはははは、おもしれー!あははは……」

*1:「担当編集のコメント」には、「また、鯨食文化を共有する日韓両国に対する、国際社会の見方になぜ差があるのかという問題にも切り込んだ」とあります。たぶん「あいつらもやってるのに、おれたちばっか怒られるのってズルいよなー? なー? あいつらうざいよなー?」てことなんでしょうね。……ずいぶんとカッコいい「切り込み」方ですね。