フランスはマリへの軍事介入を停止せよ!

アルジェリアトロツキスト政党であるPST(社会主義労働者党)による声明を翻訳しました。フランスの左翼政党NPA(反資本主義新党)のサイトに掲載されていたものです。
原文はhttp://www.npa2009.org/content/halte-%C3%A0-l%E2%80%99intervention-militaire-fran%C3%A7aise-au-mali%E3%80%80

フランスはマリへの軍事介入を停止せよ!
HALTE À L’INTERVENTION MILITAIRE FRANÇAISE AU MALI !


2013年1月17日
アルジェリア社会主義労働党による声明

フランスはマリへの軍事介入を停止せよ!
アルジェリアの戦争協力反対!
 2010年のコート・ジボワールでの事件後に起こった、フランスのマリへの軍事介入は、植民地主義の臭気を漂わせているが、とにもかくにも、グローバル段階の資本主義システムの深刻な経済危機を背景として、中国やその他の勢力に掠め取られた「俺たちのアフリカの庭」を再征服しよう、という意志をあらわにしている。
 ブッシュがアフガニスタンイラクで用いた「テロリスト」という口実をオランドは再び動員した。彼はにこりともせず、マリへの作戦において「フランスは政治的ないし経済的なねらいを持っていない」とのたまう。そして、そのラファール〔フランス軍の戦闘機〕と無敵艦隊は、証言も映像もなしに、自由を失った西アフリカ諸国経済共同体(Cédéao)の軍隊に味方して「自由を守る」のだ、と言う。こうしたフランスの「愛他精神」は、アルジェリアの人民が暗黒の植民地時代にその犠牲となった、19世紀の「文明化の使命」を明らかに思い起こさせる。
 しかし、2014年の大統領選のことで頭がいっぱいになっているアルジェリアの体制は、結局、帝国主義者たちの圧力に屈することになった。ブーテフリカ氏〔アルジェリア大統領〕は、われわれの領空を用いたフランスの爆撃を許可し、国境閉鎖を命じた。アルジェリアの姿勢のこうした方向転換は受け入れがたいものであり、人民の解放と尊厳を求めたわが国の歴史的戦いに対する重大な裏切りである。われわれが独立50周年を再び記念しようというこの瞬間に、フランスの軍事的企てに協力しようとアルジェリアの体制が豹変したことは、人民主権を縮小させ、アルジェリアを、植民地再征服という自然に反する同盟の中に閉じ込める政治的転換点となった。アラブ諸国において、またヨーロッパにおいても起こった人民蜂起がそうであるように、マリの危機は、リベラリズムが引き起こした経済と社会の破綻にその根を持っている。このリベラリズムは、一方では、帝国主義的勢力と機構によって押し付けられたものであるが、他方でそれは、独裁体制において彼らの権益を保障するものでもある。
 マリの人民は、北部であろうと南部であろうと、爆弾と隷属ではなく、発展と尊厳と繁栄をこそ必要としている。自分たちの法を押し付けようとするイスラム武装グループを追い立てるのは、マリの人民である。自分たちの将来を自由に決定するのは、マリの人民である。

  • フランスはマリへの帝国主義的介入を停止しろ!- Halte à l’intervention française et impérialiste au Mali !
  • マリへの植民地戦争反対!- Non à la guerre coloniale au Mali !
  • フランスの爆撃に対するアルジェリア領空開放反対!- Non à l’ouverture de l’espace aérien algérien aux bombardiers français !
  • マリの人民と難民に連帯しよう!- Solidarité avec le peuple et les réfugiés maliens !
  • マリ人民のあらゆる構成員に対して民主的権利と発展を保障する政治的解決を!- Pour une solution politique garantissant les droits démocratiques et le développement à toutes les composantes du peuple Malien !

社会主義労働者党人民書記
2013年1月17日