座器間漏洩防止装置「ベンザウォール」

 今回は少々belowな話題*1です。
 いまや「〝座りション派〟男性50%超」という時代だそうで、完全に遅ればせながら、ではあるのですが、7年前に引っ越して以来、いわゆる「座りション派」に入党しました。「立ちション」は、大量の跳ねが発生し、トイレ清掃が大変になるのです。というわけで、座りション派になって以来、格段に清掃が楽になった、はずなのですが、逆に、時たま、床に少量漏れる、というかつてはなかった事故が起こるようになりました(belowな話題ですみません)。最初はその原因も分からなかったのですが、ある時、気づきました。これは座器間に原因がある!と。
 座器間(ザキマ)とは、便座と便器の間にあるすきまのことを言います*2。少なくとも私の家の便器(デフォルトの便座は取り外し、TOTOのウォシュレットを装着しています)には、あります。プラスチック製の便座が、数か所の部分を支えに陶器製の便器の縁に乗っかる構造なので、どうしても座器間にすきまが生じます。特に前方のすきまから(少なくとも私の場合は)時たまですが、漏れが生じてしまうのです。また、漏れないまでも、座器間に汚れが生じやすくなります。どうしたもんか、と思っていたのですが、この問題を解決する装置を自作しました。これ、大変自信作で、特許をとりたいぐらいです。
 まず、長さ20センチほど、幅5センチほどの柔らかいプラスティックの板を用意します。目立たないので透明な方がいいと思います。私は、でこぼこのないペットボトル(evianなど)をハサミで図のように切って作りました。

 さて、この板を図のようにハサミで切って整形します。

 そして、両側の耳を図のように90度に折り曲げます。

 赤い部分は、1センチ弱がよいです。あまり長いと便座の上部からはみ出してふとももがチクチクします。
 この折り曲げた耳の部分を、プラスチックの便座の裏側に接着します。私はビニールテープでくっつけました。

 これで、座器間漏洩防止装置「ベンザウォール」は完成です!簡単ですね。
 
 さて、今回この記事を書くにあたってネットでちょっと調べてみたところ、やはり座器間漏洩問題に悩んでいる人はけっこういるようです。http://besthouse.cc/1509291015-2/ 
 そして、上記記事にあるように、この漏洩を防ぐグッズも出ているようです。
 まず、サンコーの「汚れ防止 パット おしっこ吸いとりパット」ですが、これは漏れを吸い取るのでしょっちゅう取り替えないとかえって不潔ですし、15個で800円ということは一個50円以上もします。

240個セットもあるようですが、それでも一個30円以上します。

レックからは「消臭 おしっこ 吸収 パッド」なる似たような商品が出ていますが、これに至っては一個80円もします。

 また、パナソニックの全自動おそうじトイレ「アラウーノ

には、「モレガード」という、座器間漏洩を防止する仕組みが付いているようです。
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 しかし、これはトイレのリフォームとなり、本体は思ったよりは安く7万円台であるようですが、工事費などいろいろでどうも10万円近くかかるようです。
 また、アサヒ衛陶というところには、もっとシンプルに「飛散防止ガード」というものがついた便座(温水洗浄トイレも?)を販売しているようですが、リフォームほどではなくとも便座全体を取り換えるので費用もかかります。そして、アサヒ衛陶さんのページに行ってみましたが、どの便器にそれが付いているのか結局わからず、せっかくのこの機能をどういうわけかそれほど売りにはしていないようです。

 と、いうわけで、私が考案した自作のベンザウォール、構造としてはアサヒ衛陶の「飛散防止ガード」に近いですが、材料費はほぼタダですし、一番いいんではないでしょうか。

*1:(c)樋口克己。ええと…念のため、説明しますと、「尾籠」と「below=下(しも)」を掛けてます。

*2:って誰も言ってないと思いますが。