首大設置審通過せず

 さて、文科省の設置審が通過せず、継続審議となった「首大」問題*1についても、本特集ではコラムで触れられています(「05年開学 揺れる首都大学東京」奥村隆(毎日新聞社会部))。問題点を整理し、経済学部や法学部で批判的な教員の辞任や就任拒否が相次いだこと、首都圏では教員の公募に競争率が100倍を超えることも珍しくないのに、首都大の教員ポストの多くは1ケタの低倍率にとどまっていることをあげた上で、コラムをこう結んでいます。

 都の担当者は「新制度に反対する教員は、外部から評価されることを嫌がっているのではないか」と話すが、都立大教員の一人は「教員を大事にしない大学に残っても十分な研究はできない。優秀な人材が流出する結果、学生の教育にも影響が及ぶのでは」と懸念する。学生にとって魅力的な大学をつくるには、教員の研究環境を整えることも重要になっている。

 こう言ってはなんですが、結びの言葉一つ見ても、以前の朝日新聞の記事 id:sarutora:20040617#p2 と比べて、雲泥の差ですね……。

*1:ってなに?て人、なんかもめてるんでしょ?程度の知識しかない人も残念ながら多いと思いますが、そういう方は、ここhttp://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/sampun-kiki.htmlとか、私の日記の過去の記述 http://d.hatena.ne.jp/sarutora/searchdiary?word=%2a%5b%bc%f3%c2%e7%5d を読んで下さい