よりによって

 都立大の(都立大としてはたぶん最後の)大学祭がもうすぐはじまります。で、キャンパスには大学祭関係の立看などがならんでいるのですが、その中に、毎年やっている、学生(大学祭運営本部)が企画するタレントの講演会の看板がありました。先日何気なくそれを見て、ちょっとびっくりしました。今年は誰を呼ぶのか、と思ったら、なんと、石原良純なのだそうです……。まあ、息子と父親はちがうわけですが(良純氏の『石原家の人々』という本は、慎太郎の変人ぶりが書かれてあって意外と面白いらしいですが)、確か軍団にも入っていて、べつに父親と本格的に対立してるわけでもないんですよね?(よく知らんが)。まあ、タレントとしてテレビで見る限りは、実は私、あの人はそんなに嫌いではないのですが、それはそれ、よりによって、今慎太郎の息子を呼ばなくても……。あえて息子を呼んでつるし上げる……なんてことは絶対ないだろうし。たぶん、何も考えていない、てことではないですかね。「慎太郎は都立大問題で話題の人物だ>>じゃあその話題の人物の息子でも呼んでみようか>>おもしろいじゃん!」とかそんな感じで決まったんじゃないかなあ……。この調子じゃ、慎太郎本人を呼ぼうと企画していても不思議はないな。いや、まあ、誰を呼ぼうがいいんですけどね。おじさんは、ちょっと脱力してしまいました……。
 それにしても、相当な危機感をもって、文字通り骨身を削って石原らの無茶苦茶な攻撃と闘っている都立大の教員、職員(念のため言うと、彼らは改革そのものに反対しているわけではない)は、学外の人々からは、自己保身しか考えていない「抵抗勢力」と見なされ、「なんだかまだごねてる連中がいるみたいだね」*1などと冷たい目で見られ、さらには、肝心の学生たちも「まあ決まっちゃったんだから仕方ないべ」と諦めムード*2。何とも言えない気分になってきます。とまあ、外から無責任にあれこれ言ってるみたいなのでもうやめますが。

*1:じっさいこんな意見はたまに聞こえてきます

*2:もちろん、不安に思っている学生は多いでしょうし、闘っている学生もいるとは思いますが