コメント欄に書いたことなのですが、上で私は通報する「空気」の話をしたわけですが、しかし、仮にそうした「空気」自体が、自然と熟成されたというより、(おおげさにいえば)「謀略」によって「作られた」ものだとするならば、「空気」の話をしちゃうこと自体で、かえって、ありもしない「空気」が「ある」ことになっちゃう面はある。つまり、それこそ別の意味でまんまと「謀略」に引っかかってしまうことになる。その点注意しないとまずいですね。
 最近読んでなかったのですが、久しぶりに鈴木邦男の「今週の主張」http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2004/shuchou1227.htmlを読んだら、立川反戦ビラ事件のことが書いてある。それによると

それに、住民が不安がって警察の届けて、それで逮捕したのではない。公安が市民運動を狙い撃ちにしたのだ。
 今年6月30日の公判の時に、証人から暴露されたのだが、何と「被害届」は警察があらかじめ作り、そこに「署名」させるだけだったという。「一応中身は読んだが、そこに署名させられた」「届は警察が持ってきた。それに印鑑を押した」と住民は証言した。捜査官の多くは刑事部ではなく、公安部の所属だった。
 ひどいやね。住民が不安になって、被害届を出したのなら、まだ分かる。何も不安を感じてない。あっビラが入ってるわ、という感じだ。それなのに公安が、「被害届」を勝手に作って、「どうです。迷惑を受けたでしょう。不安でしょう。こいつらは過激派ですよ。放火、殺人をやり、アルカイーダとも関係あるんですよ。こんな奴らが敷地内に入ったら不安ですよね。じゃ、ここにハンを押して下さい」と言葉巧みに話して、ハンコ、署名をさせたのだ。
 そういわれたら、「まァ、怖いわね」「不安を感じます」と答えるだろう。警察に対し、「いや、不安はない。公安の方が悪い」なんて、面と向かって言えない。そんなことを言って警察に目をつけられたら大変だと思う。

 ということで、「公判の時に、証人から暴露された」というのですから、憶測よりはずっと確実な話として、やはり「空気」自体が作られる、という側面があると改めて認識するべきなのだろう、と思います。