高橋聡(p)+山本ヤマ(tp)Duo


 今日は、日比谷野音に、ジャズのライブを聴きに行きました。
 演奏に先立ってまず高橋さんの「MC」。04年のPTA会長解任事件*1のこと、そして、2月28日付けで、東京都弁護士会から、当時の校長・教頭らに対して「警告」が出たことについての報告がありました。そして、教育基本法改悪に反対して、微力ながらも闘っていきたい、とおっしゃっていました。
 その後、高橋さんのお「つれあい」である山本ヤマさんが登場(山本さんは、めおとデュオは今回の解任事件後増えた、とおっしゃっていました)。スタンダードを三曲演奏しました。曲目は、一曲目がバラードで「Misty」、二曲目がアップテンポで「Just One of those things」、三曲目が、ちょっと面白いアレンジで「Smile」(山本さんはカップミュート使用)。ただ、最後の曲は、たぶん時間の関係で、ピアノソロも後テーマもなしに短く終わってしまってちょっと残念でした。お二方の演奏は、とてもすばらしかったです。キーボードは(後で近寄って見たのですが)ローランドのA-33。イスはパイプイス。しかも、今日は寒くて風が強く、野外での演奏としては相当コンディションが悪かったと思うのですが、さすがでした。ちなみに演奏後キーボードやアンプは高橋さん一人で片づけていました……。
 「観客」は、主催者側発表で、4000人。というとまるで野外ジャズフェスのようですが、そういうわけではもちろんなく、これは「教育基本法憲法の改悪をとめよう!全国集会」に先立って行われたプレイベントの一部だったわけです(前半はコーラスグループ「多摩じまん」)。*2会場で配られた高橋さんのビラから引用させていただきます。

 石原都政のもとで東京の教育はおかしくなってしまいました。都立校といえば自由な校風というイメージだったのに、正反対の重苦しい方向へむかってしまっています。
 ですが、こんな異常事態がいつまでも続くはずはありません。東京弁護士会も都教委に対し、国旗国家に関する教員処分を出さないよう意見書を送っています。法律の専門家から見ても明らかにこの押しつけは違法なのです。
 そして今回の東京弁護士会による警告も、校長ら個人に出されたものと言うより、都教委への押しつけへの警告であると言えます。
 処分撤回のために闘っておられる教員の方々は必ず勝利します。負ける道理はありません。今回の警告でその思いを強くしました。
 今回の警告を明るい兆しと捉えていただいて、ますます都教委・学校に声を上げていきましょう。
 できるだけ多くの人に、この警告が出たことを伝えていただければ幸いです。
 一人でも多くの方がそれぞれの方法で、おかしな押し付けに対して異を唱えてくださるよう願っています。
 私も校長・教頭らに謝罪を要求していくうえでの強い後ろ盾を得ました。これからも追求を止めず、皆さんの応援をいただきながら頑張っていきたいと思います。(強調引用者)全文はこちら

 というわけで、ジャズとジャズピアノの演奏をこよなく愛するものとして、高橋さんのこのメッセージに、僭越ながら連帯の意を表明させていただきたいと思います。

高橋聡さんのホームページはこちらhttp://satior.ld.infoseek.co.jp/
山本ヤマさんのホームページはこちらhttp://www.h2.dion.ne.jp/~kasawo/index.html
 お二人は武蔵美出身なんですね。

*1:都教委による君が代不斉唱教員の大量処分に触れ同意できない旨を述べたため当時の校長・教頭らによってPTA会長辞任に追い込まれた事件

*2:というわけで、4000人は、集会終了、デモ出発直前の人数なので、ライブの時の「観客」人数はもっと少なかったですけど。