デモ

 さて、ライブの後は、集会。小森陽一氏らの発言の後、アピール採択、そして「デモ」という流れでした。今回もまた、隊列が細切れの「梯団」に分断された「デモ」。各「梯団」は大きく引き離され、しかもしばしば足止めされる。交通規制もほとんどなく、なんか道のはじっこをしょぼしょぼ歩かされる感じ。すれ違う車の運転手や通行人の視線もいつもながら異様に冷たい。いつも思うけど、はっきり言って、こんなのデモじゃない! 去年フランスのルーアンで見た高校生のデモより、よっぽどしょぼいよ(だからダメとかいう意味ではなく、そういう印象を与えてしまうような規制が問題だ、という意味です)。しかも今回は、「国会誓願デモ」*1なので、国会近くでは、旗やプラカードを降ろすように指示される。60年アンポの時に全学連主流派に「お焼香デモ」と揶揄された形態です。はっきり言ってこれも極めて白ける。ていうか、これは文字通り「デモじゃない」わけです。「お願い」なわけです。国会というまさしく言論の場の前で、デモンストレーションもマニフェスタシオンもできない、という、日本の言論の自由とはどうなってるんだ、と言いたくなります。で、われわれの「請願行動」を、社会党共産党の議員が仲良く並んでお出迎えしてくださり、社共共闘をちょっと実感しました。

*1:警察が公安条例などによって、「国会の静穏の確保」などの口実で民衆の国会デモを許可しないことに対抗して、国会議員に対する人民の「請願権」を行使し、デモが禁止されている国会で出迎える国会議員に「請願」にいくと言う形で、事実上のデモを実現するための表現形態http://www.rousyadou.org/1051mokuji.htm