教育国会

自民党の中川幹事長は、広島県海田町での会合であいさつし、今月下旬に召集される通常国会について、教育国会として位置づけ、教員免許の更新制度の導入など教育改革の具体化に取り組む考えを示しました。
この中で中川幹事長は「ことしはこの国の姿をもう一度構築する年にしなければならず、その核心になるのは教育問題だ。政府の教育再生会議は、経済政策における経済財政諮問会議と同じように、教育に関する骨太の方針を出してほしい」と述べました。そのうえで中川氏は「通常国会を、改正教育基本法の成立を受けた教育国会とし、学校や地域社会などのあり方をよりよいものに再生させなければならない。適正を欠く教員は教壇を去ってもらう制度を法律として作る」と述べ、通常国会では、教員免許の更新制度の導入など教育改革の具体化に取り組む考えを示しました。(……)1月5日 23時2分
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/06/d20070105000154.html

 はっきりいって、政府の教育「改革」によって、学校や地域社会などのあり方が「よりよいもの」になるとは思えないわけで、どっちかというと「より悪いもの」になりそうなわけだが、そうやってめでたくより悪いものになった時には、この人たちはますます、「だからこそ更なる教育改革が必要だ」とか言いそうである。昔は瀉血という体の血を抜く療法があったそうで、場合によってはそれでかえって具合が悪くなる人もいたそうだ(モーツァルトなんかもそれで死んでしまったとも言われているらしい)。この教育「改革」というやつは、瀉血で具合が悪くなった病人を治すため、といってさらに瀉血という「治療」がなされる、みたいな感じだろうか。