The athlete formerly known as Shinjo

 以前は、「日記といいながら阪神のことしか書いていない」とまで言われていた私ですが、なんと、ひょっとしてはてなに移行してから野球のことを書くのははじめてではなかろうか。ですが、私はいまでもプロ野球を応援していますよ。というわけで、昨日のプロ野球。(SPORTS NAVIヘッドラインニュースより*1。)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20040920-00000071-kyodo_sp-spo.html

プロ野球 幻の「サヨナラ満塁弾」
 12−12に追いつき、なおも9回2死満塁。サヨナラの場面で、プロ野球の打球は左中間スタンドに突き刺さった。劇的なサヨナラ弾とならないのはプロ野球らしかった。
 打球の行方を確かめて飛行機のように両手を水平に伸ばし、喜色満面で走った。しかし一、二塁間で一塁走者の田中幸を抜き去り、記録は1打点のみのシングルヒット。サヨナラ満塁弾は幻となった。
 だが、そんなことはプロ野球に関係なかった。プレーオフ進出に大きな白星を喜ぶ、今季最多4万2000人のファンやチームメートの笑顔。これで十分だった。「とりあえず、ヒーローになりたかった。やったぜ」と思い切り喜んだ。
 球界を揺るがせたストライキ明けの一戦。試合前の練習では「子どものために」と、ヒーローの覆面をかぶって明るい雰囲気づくりを買って出た。ファンあってのプロ野球。ファンあっての新庄。ヒーローインタビューでは「今日のヒーローは僕じゃない。みんなです」と興奮覚めぬスタンドを指さした。
 声援は途切れることなく鳴り響いた。「明日からもよろしくお願いします」というプロ野球に対し、スタンドから「こちらこそ」という大きな返事が帰ってきた。

 新庄が阪神を辞めて大リーグに行ったとき(2001年)、「今日の阪神は、レフトで初スタメン。しかし、2打席ノーヒットで途中交代だそうです。」というようなことをしばらく日記で書いていました。つまり、新庄=阪神であり、つまり阪神が大リーグに行ったのであり、日本に残った「阪神」というチームはまがいものだ、という意味でした。しかし、いまや、新庄=プロ野球、と言うべきなのではないでしょうか。
 茶化したり面白がったりしている、と勘違いされてしまうかもしれませんが、私は大まじめです。いったい、今のプロ野球界で、彼ほど、ファンを楽しませるということを真剣に考えている選手がいるでしょうか。「ファンあってのプロ野球。ファンあっての新庄。」というのは、まさしく、その通りではないですか。しかし、そんなプロ野球の活躍を、ファンがテレビで観戦できる機会が、いったいどれほどあるというのでしょうか。結局のところ、「ファンのためのプロ野球」ではなく、「ナベツネのためのプロ野球もどき」のことしか考えていない、球団経営者、テレビ局、etc.が、現在の状況を引き起こしているのではないですか。
 というわけで、私は、これからも、プロ野球(=The athlete formerly known as PRINCE-Shinjo)を応援します。昨日のプロ野球、まじで私は感動しています。ああ、球場で観たかった。

*1:あの、言うまでもないですが一部改変しています。