2022-01-01から1年間の記事一覧
2014年のカメルーン人死亡事件(詳細については→異常なし - 猿虎日記)について国賠訴訟の地裁判決が出ました。それについての信濃毎日新聞の社説です。重要な点を指摘しています。〈社説〉入管収容死判決 制度を根幹から見直せ|信濃毎日新聞デジタル 信州…
アニメと反戦(1) - 猿虎日記 アニメと反戦(2) - 猿虎日記 アニメと反戦(3) - 猿虎日記 左翼が偉かっただって? ところで、前回斎藤美奈子の発言をとりあげた『1980年代』の中の大澤真幸、斎藤美奈子、成田龍一の鼎談で、大澤真幸は次のように言って…
アニメと反戦(1) - 猿虎日記 アニメと反戦(2) - 猿虎日記 反戦主義者と軍人 『超時空要塞マクロス』の放送は1982年。私は高校2年生だった。この作品も1・2回観たかもしれないが、ほとんど覚えていない。当時アニメファンの間で話題だったことはもち…
アニメと反戦(1) - 猿虎日記 実名性とリアリティ 『アニメと戦争』において、藤津亮太は、「『ガンダム』で描かれた「戦争」の特徴は、現実に起きた戦争との「繋がり」と「断絶」が絶妙に共存しているところにある(『アニメと戦争』106ページ)」と言う。…
ガンダムと私 いわゆる「ファーストガンダム」本放送は1979年。私は中学2年生だった(1965年生まれ)。そういう意味で、私はまさに「ガンダム世代」である。しかし、私自身はガンダムに「はまった」ことはない、というかはまりそこねている。アニメや漫画に…
digital.asahi.com 朝日新聞デジタルに掲載された朝日川柳に対して、たかまつなな氏が次のようなコメントを寄せている。 【提案】 【政治的な評価と暗殺(ご冥福をお祈りする)をわけて考えませんか】 安倍元総理の功罪はどちらもとても大きいと思います。私…
最近、安彦良和*1の漫画『クルドの星』(文春デジタルマンガ館、上下2巻)を読んだのだが、なかなか面白かった。安彦の漫画作品はいくつか読んでいる(たぶん最初に読んだのは1990年代の『虹色のトロツキー』)が、『クルドの星』は未読だった。1985年から19…
www.tokyo-sports.co.jp この記事を読んで、「ソ、ソ、ソクラテスかサトテルか〜」というダジャレを思いつきました。 前から、「サトテル」という文字列を見るたびに「サルトル」に空目していたので。 元ネタは、1976年のサントリーオールドCMでの、野坂昭如…
※小説『やさしい猫』および映画『イエスタデイ』についてのネタバレが多少含まれています。 日本人は、入管のこと、在留資格のことを、なにも知らない。それらをすべて説明するのは困難だと思ったのです 。(中島京子『やさしい猫』中央公論新社、2021年、p.3…
連日記録を更新している阪神である。「猿虎」の「虎」はタイガースのことで、このブログの前身のホームページでは、しばしばタイガースの話題を書いていた。そしてそのころはいわゆる暗黒時代。なんかそのころを思い出す懐かしさである。 今年の阪神はもちろ…
一日過ぎましたが、4年前の昨日、2018年4月13日、東日本入国管理センター(牛久)でインド人のディパク・クマルさん(当時32歳)が自殺しました。この年は、5月中旬に40代の日系ブラジル人、30代のカメルーン人、20代のクルド系トルコ人が相次いで自殺未遂を…
児玉晃一弁護士の「論座」記事「『ウクライナ避難民』を口実に入管法案を再提出するなら火事場泥棒だ」 webronza.asahi.com の要約解説です。 バナナもおやつに入ります(でもおやつは10円以内です) 5つの理由(難民条約が定める人種、国籍、宗教、特定の社…
12年前の今日、2010年4月9日、40代の韓国人男性が東日本入国管理センター(牛久)で自殺しました。 2010年には、ブラジル人が牛久で自殺(2月)、ガーナ人が強制送還途中の空港で窒息死(3月)、フィリピン人女性が品川で死亡(4月)など相次ぎ、5月には牛久…
8年前の今日、2014年3月30日、東日本入国管理センター(牛久)でカメルーン人男性が死亡しました。昨日書いたように、前日の3月29日にも、同じ東日本入国管理センターでイラン人男性が死亡しています。二日連続で死者が出るという異常事態でした。しかし、こ…
8年前の今日、2014年3月29日、東日本入国管理センター(牛久)でイラン人男性が死亡しました。そして、8年前の明日、2014年3月30日にも、同じ東日本入国管理センターでカメルーン人男性が死亡しています。2014年3月には、牛久入管センターで二日連続で死者が…
5年前の今日2017年3月25日未明、東日本入国管理センターに収容されていたベトナム人男性(47)の死亡が確認されました。死因はくも膜下出血でした。18日から激しい痛みを訴え続けていましたが、外部病院には受診させず一週間放置されました。「痛い、痛い」と…
12年前の今日2010年3月22日、日本人の妻と日本で暮らしていたガーナ人スラジュさんは強制送還の途中空港で入管職員の制圧を受け死亡しました(享年45歳)。入管職員は手錠・足錠をつけタオルで猿ぐつわをし、6人がかりで抱え上げ飛行機に乗せ無抵抗の彼を力…