うちはワイロで大きくなった〜!

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 この記事を読んで、「ソ、ソ、ソクラテスかサトテルか〜」というダジャレを思いつきました。

 前から、「サトテル」という文字列を見るたびに「サルトル」に空目していたので。

 元ネタは、1976年のサントリーオールドCMでの、野坂昭如の歌「ソ、ソ、ソクラテスプラトンか〜、ニ、ニ、ニーチェサルトルか〜、み〜んな悩んで大きくなった〜」という歌詞です(作詞は野坂ではなくコピーライターの仲畑貴志らしい)。

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 それにしても某会社、悩んで大きくなった哲学者とは違って「うちはワイロで大きくなった〜」ということのようです。

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 ところで、当時、このCMに合わせて、底に哲学者の顔が彫られた「哲学者グラス」という販促品が作られていたのですが、調べたところ、どうも「ソクラテスプラトンニーチェゲーテ」の4種類しかなかったようです。サルトルが、歌詞にないゲーテ*1に置き換えられている、サルトルフォビアか!*2と思いましたが、当時サルトルは存命中(1980年死去)なので、作りにくかったとかかな。

 それにしてもサトテルこと佐藤輝明、「固定観念に縛られない、自分が正しいと思っていることでも、本当はそれが間違っているかもしれないという視点を持つことで、本当の正解にたどり着くことができる」とは良いことを言うではないですか。野球選手としてだけではなく、なかなか「大物」です。「お前はもっと(固定観念に)縛られろ!」などという洞窟の住人たちの言うことは気にせず、権力者にすり寄って「大きく」なった某会社の真似もせず、悩んで大きくなってほしいですね。

*1:と思ったら、ニ番にギョエテが登場するようです。

野坂昭如 ソ・ソ・ソクラテス 歌詞 - 歌ネット

*2:哲学・思想業界では長い間サルトルを嫌ったりバカにしたりする風潮が続いていて、その現象をサルトルフォビアと言います。