日本哲学会のサイトhttp://philosophy-japan.org/ から、大会発表の目次、および、雑誌『哲学』掲載論文の目次に出てくる哲学者の名前を抽出して、ランキングを作ってみました。ものすごくざっと作っただけですが、日哲での流行哲学者(2001年以降)のおおよその傾向がわかると思います。その結果です。
順位 | 哲学者 | 回数 |
---|---|---|
1 | カント | 13 |
2 | ハイデガー | 10 |
3 | デカルト | 8 |
3 | ヘーゲル | 8 |
4 | ベルクソン | 7 |
5 | アリストテレス | 6 |
5 | プラトン | 6 |
6 | トマス・アクィナス | 5 |
6 | ニーチェ | 5 |
7 | アレント | 4 |
7 | ウィトゲンシュタイン | 4 |
7 | スピノザ | 4 |
8 | ヒューム | 3 |
8 | ライプニッツ | 3 |
8 | レヴィナス | 3 |
8 | ロック | 3 |
8 | フッサール | 3 |
8 | ショーペンハウアー | 3 |
9 | クリプキ | 2 |
9 | ジェイムズ | 2 |
9 | ホッブス | 2 |
9 | メルロ=ポンティ | 2 |
10 | クワイン、西田他 | 1 |
保守的ですね〜。デカンショの時代とあまり変わらない?ただし、「ショ」は大分ランクを下げています。その代わり躍進しているのがハイデガーですね〜。ベルクソンも根強い人気ですねー。5位には古代が仲良くランクインです。その後を、中世のトマスが追い上げています。現代フランスでは、レヴィナスとメルロ=ポンティがランクインですねー。あとこれはいまさら言うまでもないですが、日本哲学会といいながら、日本の哲学者は西田の一回のみです。
哲学者の名前が出てない発表、論文も結構ありますがそれは除いてあります。その中のかなりの部分は英米系(分析系)だと思います。
以下は詳細です。
2001雑誌
クワイン、アリストテレス、トマス・アクィナス、デカルト、スピノザ、ヘーゲル、フッサール、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、ハイデガー
2002雑誌
カント、レヴィナス、ヘーゲル、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー、プラトン、ピュロン、ハイデガー、ニーチェ、カント、ハイデガー、シャーロックホームズ
2003雑誌
ヒューム、ソクラテス、カント、プラグマティズム、アリストテレス、クリプキ、ハイデガー、トマス・アクィナス、カント
2003大会
ベルクソン、ハイデガー、ホッブス、ロック、ヒューム、プラトン、プラトン、トマス、デカルト、デカルト、デカルト、ショーペンハウアー、ショーペンハウアー、アレント、ハーバーマス、デカルト、ライプニッツ、ライプニッツ、西田、カント、ヘーゲル、ジェイムズ
2004雑誌
カント、ダーウィン、ベルクソン、ベルクソン、デカルト、カント、トマス、アリストテレス、ベルクソン、プラトン、カント、フッサール、ウィトゲンシュタイン
2005雑誌
デカルト、ジェイムズ、ニーチェ、アレント、クザーヌス、スピノザ、プラトン、ハイデガー、カント
2005大会
カント、ヘーゲル、ショーペンハウアー、メルロ=ポンティ、レヴィナス、リクール、ウィトゲンシュタイン、カント、ヴェンヤミン、ローゼンツヴァイク、ホルクハイマー、ランベルト、ベルヌーイ、ストラウド、ヘーゲル、ヘーゲル
2006大会
プラトン、アリストテレス、カント、カント、バウムガルテン、ベルクソン、ベルクソン、レヴィナス、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、フィヒテ、ヘーゲル、ニーチェ、ウィトゲンシュタイン、クリプキ、ウェットスタイン、ロック、デカルト、ヒューム、ホッブス、パナイディオス、デューイ、ハイデガー、セール、カヴァイエス、スピノザ
2007大会
ベルクソン、アインシュタイン、メルロ=ポンティ、ロック、アーレント、アーレント、トマス、カッシーラー、ヨーナス、アリストテレス、アリストテレス、デイヴィドソン、ニーチェ、フッサール、ハイデガー