総長声明

 先日、ついに大学設置審の認可が出た「首大」こと首都大学東京首大問題については、おそらく多くの人が「なんかもめているらしい」程度の認識だと思いますので(いや私だって大してわかっちゃあいないのですが)しつこいですが、ポーカス博士の「3分で分かる東京都の大学破壊(2004年9月23日版)」http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/sampun-kiki.html をぜひお読み下さい。で、今は

7月15日,設置審答申が文部科学省に提出され,管理本部の予想に反し,「審査の前提が崩れた」として「首大」は不認可となる。その結果,9月あるいは11月の認可を目指すことになるが,秋に実施予定だった大学院入試は延期せざるをえなくなった。

9月21日,設置審が「首大」設置を認める答申を河村建夫文科相に提出。異例の書面による5つの留意事項と口頭による3つの意見が付いた。留意事項は,親切な助言のような内容だが,「首大構想」に委員も役人も呆れ果てているという噂も。それでもなぜか認可されてしまった。 なぜ?

という段階なのですが、このほど都立大総長が、首大の準備遅れなどの課題を指摘する異例の声明を発表しました。

準備遅れなど課題列挙
都立大学長 首都大で異例の声明
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 声明は、首都大について「解決を急ぐべき多くの課題がある」と指摘し、「さまざまな面で著しい遅滞が生じており、危機的状況と言っても過言ではない」と準備の遅れを懸念している。
 また、首都大が新たに設置する「都市教養学部」について、「理念が不明確で組織構成に無理がある」と批判。他大学での受講を単位に認める「単位バンクシステム」についても「大学間で教育資源が開放される兆候がない現状では、現行制度の拡充から始めることが現実的」としている。(……)