東大、サルトル、全共闘

NHKのETV特集加藤周一 1968年を語る 〜「言葉と戦車」ふたたび〜」を見た。その中で、東大駒場祭立花隆ゼミの企画「今語られる東大、学生、全共闘」というシンポジウムの様子が映ったが、壇上の最首悟氏の発言。

全共闘で噴き出したものは、何者でもない自由、規定されない自由、〈自分が何者かであること〉に囲いこまれることへの異議申し立て、反抗だったんですね

やっぱりこのへんの人には、たぶん無意識のうちに、語彙からして「サルトル的」なものが染み付いてしまっていて、40年たっても抜けていないんだ、ということに、感慨深いものを感じたと同時に、あまりにもそのまんまなので笑ってしまった。
しかし、私が大学生だった20年前には、こういう語法はもはや完全に嘲笑、揶揄の対象だったんだよね。