外国人被災者

 それから、こちら経由で知った、東京新聞の記事。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20041026/mng_____tokuho__000.shtml

新潟中越地震 孤立する外国人被災者
『母国の家族が情報源』

 新潟県中越地震の被災者は、日本人ばかりではない。留学や企業研修などで長岡市小千谷市などに2000人を超える外国人がいる。誰でも怖いが、「言葉の壁」があればなおさらだ。今何が起きているのか。どんな支援を得られるのか。基本的な情報すら得られず不安を募らせている。余震が続き、台風24号も接近するなか、「情報の孤島」で眠れぬ避難生活を過ごしている。
  (早川由紀美、大村 歩、藤原正樹)
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 食品工場の幹部によると地震が発生した当日から会社の駐車場を開放し、自動車で寝泊まりする人に商品の食品を提供してきた。
 「従業員の約一割を占める日系ブラジル人には普段から通訳を計四人つけており、今回の地震でも彼らに付き添ってサポートしている。言葉が分からないから不安というのはおかしい」と話す。しかし、ヤスオさんは「通訳は来ていない。駐車場で寝泊まりといっても、そもそも車を持っていない人が多い」という。
 長岡市内の別の工場幹部は「コストを抑えるために日系人を雇っているが、日本人でも今は大変な時期。彼らも心細いだろうがとにかく工場を立て直すことで精いっぱいだ」と対応策が後手に回ることを認める。
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 長岡市国際文化課によると同市内の登録外国人数は二千百二十人で市内人口の1・1%。「十年前は約七百人」(同課)で三倍増になった。急増の背景に「中国人研修生と日系ブラジル人の増加が大きい」(同課)という。伝統的産業の鋳物とアパレル産業に従事する人が多い。
■研修生全員の帰国直前に…
 七月、中国人研修生を「新潟アパレル協同組合」が受け入れ申請業者とは別の業者で働かせたり、禁止の残業を行わせていたことが発覚。研修生全員の来月一日の帰国が決まっていたが、直前に被災した。