ファルージャ 2004年11月

あなたはファルージャが意味するものを知っていますか?それはこの世界のどの都市にも当てはまることです。それはヒロシマであり、カブールであり、ファルージャ人間性の漆黒の将来‐民主制と平和の名のもとに行われる殺戮を意味します。

参照
ファルージャの速報(日本語)
益岡賢氏のページ

 とりあえず、正午のNHKニュースを見た。アナウンサーの第一声は

イラクに駐留するアメリカ軍は、今日未明、武装勢力の制圧をめざして、治安回復への鍵をにぎる、中部ファルージャでの大規模な軍事作戦に乗り出しました。

 となっていて、事態の描写の中に、今回の攻撃が「武装勢力制圧のため」であり「治安回復のため」だ、というアメリカ軍の説明を留保なしに紛れ込ませている。まあいつものことだが。しばらく後、官房長官細田のコメント。

市民も巻き込まれるような事件が続くということにたいして、アメリカ軍がいろいろ対応しているものと理解しています。

 「市民も巻き込まれるような」ていうのは、笑わせる。その「対応」が、病院を爆撃して市民を殺戮することとは。
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/mahajan0411a.html

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 なぜ病院を爆撃したか。それは、上の記事の下の方に書いてある。米軍の4月のファルージャ攻撃のとき、多くの民間人犠牲者が出ているという情報により、イラク全土の諸都市で人々の蜂起が起こり、それにより米軍は撤退を余儀なくされた。で、

米軍司令官たちは、これらの犠牲者に関する報道は誇張されていたと述べたが、どれだけ多くの民間人が殺されたかを独立調査で確認することは不可能だった。病院が簡単に落とせる標的として選ばれたのは、米軍が大規模な犠牲者についての噂は病院から出たと考えていたからである。

「病院がプロパガンダの中心だ」と米軍の将校は6日に語った。

つまり、医師たちが人々に、米軍の攻撃でどれだけたくさんの人々が殺されたか語ったために、閉鎖され、軍事標的とされたのである。文明のあらゆる見せかけが、完全に取っ払われた。

 殺しを見られたから、と目撃者も殺してしまう「凶悪犯」とどこが違うのかまったく理解に苦しむ。
 病院の攻撃は、むろんジュネーヴ条約
http://www.jda.go.jp/j/library/treaty/geneva/
に違反しているが

ブッシュ政権は,自分たちが攻撃する場合にいはジュネーヴ条約を忘れるのか? そんで,自分たちが攻撃されるときはジュネーヴ条約を思い出すわけ? 【訳注:「イラク戦争」において,米国は捕虜となった自国兵士の映像が公開されたことを「ジュネーヴ条約違反だ」と抗議した。
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-1fb5e80c8f9e81533d65f3ecc39c665f.html


http://blog.livedoor.jp/apo_apo/archives/9089045.html

病院の攻撃はイラクだけではない。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200411090143.htm

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 コネズミ((c)id:milkbottle)登場。

私はサマーワが安全だと言ったことはない

  ハァ?NHK正午のニュースではここまでだったが、この後のコネズミの発言が波紋を呼んでいるらしい。

ファルージャ総攻撃について「成功させないといけない。治安の改善がイラク復興のカギですから」と、事実上の支持を表明した。その理由として「テロリストグループが混乱させようと動いていますから」

 山本一太ことカッパもまたアホなことを言っているらしい。