アリラン中止

日テレで、このニュースをやっていた(下の文はasahi.comからの引用)

 北朝鮮朝鮮中央通信は27日、今月1日から10月10日までの予定で始まったマスゲームと芸術公演「アリラン」が、豪雨と水害のため一時中止となったと伝えた。アリランは昨年も水害で中止された。

 同通信は「各地の労働者が水害の復旧作業を行っているため、アリランの進行が難しくなった」と報道。「水害がなくなった後で再開される」としている。
http://www.asahi.com/international/update/0827/TKY200708270325.html?ref=rss

日テレのニュースでは、上のような中止の事実が伝えられた後、このようなコメント(大意)が付け加えられていた。

北朝鮮の水害に対しては韓国などが支援を行っていますが、今回中止になったものの、水害のさなかアリランが行われていた事に対し、本当に支援が必要なのか疑問の声もあがっています。

いつもながらの北朝鮮報道で、いちいちつっこんでも仕方ないというのはわかっているのだが、こりゃ、いくらなんでもひどくないだろうか?
水害にもかかわらずお祭り騒ぎをしていた、とするなら、確かにそれはひどいのかもしれない*1。しかし、だったら、そこから自然に出てくる「疑問」は、「本当にアリラン開催が必要なのか」ではないか? そうやって北朝鮮を批判する、というのなら、まだわかるが。
つまり日テレは、災害支援というのは、何か理由があったら「する必要がなくなる」ようなものだと考えているわけか。まあいいけど。それなら、一日中くだらない番組を放送してはしゃぎ続けている日本に対して、北朝鮮のニュースで、「本当に拉致問題解決が必要なのか疑問の声が上がっている」とか報道されても文句は言えないってことだよな。

*1:しかし、やめたからといってどうなるというものでもないなら、被災者を元気付けるためにやる、などの考え方もあるだろうし、一概には言えないだろう。