自家製アイス

 「卵を使わない」「生クリームを使わない」「簡単」などをうたうアイスクリームのレシピはたくさんあるのですが、大体は、最初に鍋で材料を煮た後に冷めてから冷凍庫に入れる、という工程は入っています。まず、煮るのがめんどくさいし、冷凍庫に入れる前に冷まさなくてはならないし、冷凍庫に入れた後だって最低数時間は待たなくてはならない。お菓子作りとしてはけっこう(私にとっては)ハードルが高いです。

 しかし、探してみると、最初に煮る工程がなく、常温で材料を混ぜるだけ、というレシピもあります。いわゆるフローズンヨーグルトというのもそうで、ヨーグルトとジャムやはちみつや砂糖を混ぜて凍らせるだけなので、最初の煮る工程がありません。というわけで作ってみました。もちろん凍るまで待たなければならない、という問題はあります。しかしそれは仕方ないでしょう。

 無事完成したのですが、食べようとして、自家製アイス類には、作るのがめんどくさいという他に、もう一つ大きな問題があることに気が付きました。カチカチになってしまうのです。たぶん、空気の含有量の多さに反比例し、水分の多さに比例して固くなるのではないかと思います。最初に煮る工程は、おそらく水分を飛ばすという意味があり、よくあるレシピで、時々冷凍庫から出して混ぜましょう、というのは空気を含ませるためなのだと思います。しかし、やはり自家製のアイスは、市販のものに比べて、凍らせる時間が経てばたつほどカチカチになりやすいのだと思います。

 カチカチのアイスというと、私も過去何度も食べましたが、シンカンセンスゴイカタイアイスが(新幹線のワゴン販売がなくなるとかで)話題です。あれは市販のものなのに固いですが、調べたところ密度が高く空気の含有量が少なく作っているので固いのだそうです。

 というわけで、作るのがめんどくさい上に時々かき混ぜてやらねばならない自家製アイス。えーいめんどくさい市販でいいや、ということに今までなってきたのですが、あることに気が付きました。食べるまえにレンジにかければいいのです。冷めたおかずをレンジで温めるのは普通ですが、冷たくないと意味がないものを食べる前にわざわざ温めるというのは逆転の発想で気が付きませんでした。で、このやり方でよければ、けっこう適当に作ったものでもストレスなく食べられます。私が考えたのは、牛乳と練乳(コンデンスミルク)をてきとうに混ぜて凍らせたものです。私は牛乳150cc、練乳30gぐらいで作ってます。一晩も置くとカチカチでそのままではとても食べられませんが、600wのレンジに10秒ぐらいかけると、ちょうどいい硬さになります(というわけで、アイスを作る容器は、耐熱容器を使います)。そのとき食べる分だけスプーンですくって、残りはまた冷凍庫に戻します。

 実は私は濃厚なバニラアイスとかよりもミルクバーみたいなのが大好きなのですが、ちょうどあんな感じの味になります。

練乳と牛乳で作ったアイスクリーム

 固いアイスをレンジで食べやすくする裏技というのはネットにも載っていますね。

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