反戦の存在感

http://d.hatena.ne.jp/aian/20050301
 はい。私もそのようなことを言おうとしていたのだと思います。
 で、私も少しつらつら考えたのですが、あの後ちょっと違う事も考えました。私は、反・反戦や非・反戦などの、「反戦についての言説」が増えていて、「反戦の言説」よりも多いような気がする、と書いたのですが、しかし、例えば10年前・20年前を考えてみれば、じゃあ逆に反戦の言説が多かったのかというと、全然そんなことはない。そもそも、「反戦」などというのは、反発や揶揄の対象ですらなかった、つまりすっかり忘れ去られていたような気がします。いわゆる「反戦運動」などというものは、20年以上前に、とうに死に体だったわけです*1。そう考えると、今、反戦についての言説が増えているというのは、反発するにせよためらうにせよ、すくなくとも反戦の声の存在を意識する人が増えてきたからだ、とも言えるわけで、「反戦」の存在感がわずかでも増してきた証拠かもしれないとも思うのです。ついこんなプラス思考で考えてしまう私って、ほんと全然ダメですね(<マイナス思考)。

*1:もちろん、だから無駄だったとか意味がなかったとか、いいたいわけではまったくありません。