さて、ウヨサヨの話ですが、たしかにid:miyutomo2さんがコメント欄で書いてくれたことはそのとおりだと思います。いまや、その二分法は形骸化している、というのはそうだと思います。しかし、ソ連崩壊にともなっていわゆるマルクス主義的左翼が力を失ったのは当然として、それにともなって、もっと広い意味の左派というか、リベラルでもいいんですが、批判的なことを言う人たちがまったく元気がなくなった、というかいなくなってしまったのはどうしたもんだろうか、と思います。この間は自虐と書きましたが、左派の自信喪失は度が過ぎるように思います。右派（最近は「右でも左でもない」と自称することがほとんどですが）は、「かつての言論界は左派（しかもそれを象徴するのが朝日ときてるのだから笑ってしまうのですが）が支配していて不健全だった」みたいによく言うわけですが、誰も反対意見を言わない今の状況の方がよっぽど不健全に思います。そういう意味では、もうちょっとサヨクに元気になってもらわないとこまるのではないか、と思います。サヨクをバカにしたり嘲笑したりするのは今の時代あまりに簡単ですが、その前に、多少浅はかでもバカでも、威勢のいいサヨクがいたら、暖かい眼で育生してやらないと、そろそろまずいんじゃないかと。それは「サヨでもウヨでもない」人にとっての利益にもなるんじゃないかと思うのですが。今のままだと、威勢のいいのはバカウヨばっかじゃないですか。なんて思ったり。
