マクドの作られ方

 こちらhttp://blogs.yahoo.co.jp/starstory60/26598350.html

ファストフードが世界を食いつくす
エリック・シュローサー著 / 楡井 浩一訳
草思社 (2001.8)
通常2-3日以内に発送します。
 という本の内容が紹介されているのでそれを紹介*1

マクドナルドのHPを見ると、http://www.mcdonalds.co.jp/ ハンバーガーの牛肉はオーストラリアとニュージーランドで生産されていることになっている。しかしどういう牧場でどういう状態で飼育され、どこの工場でどんなふうにハンバーガーにまで製造されているのかは知るすべがない。アメリカでベストセラーになった”FAST FOOD NATION”(邦訳『ファストフードが世界を食いつくす』http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw/503-1954044-8371136?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%83t%83@%83X%83g%83t%81%5B%83h%82%AA%90%A2%8AE%82%F0%90H%82%A2%82%C2%82%AD%82%B7&Go.x=9&Go.y=2 )という本によれば、アメリカのマクドナルドで食されている牛肉や鶏肉、豚肉の多くはアメリカの飼育場で、鶏、豚、牛、犬、猫などの動物の死骸をエサとして与えられている。カニバリズムや共食いはこれまでの多くの文化でタブーだったが、安価に手に入り、鶏や豚や牛の成育を早める。環境保護団体や消費者グループの抗議にもかかわらず、アグリビジネスブッシュ政権に圧力をかけ、BSE(狂牛病)の流行のさなかでもこのカニバリズムを禁じる法律を出すことはなかった。こうして育った牛は食肉加工工場に運ばれ、そこで多くの移民労働者を使ってひき肉にまで加工される。驚いたのはこの加工のプロセスの多くがいまだに手作業であるということである。鶏や豚は大きさが均一なので加工のプロセスは機械化されているが、牛はサイズも形も重さも個体差があり、まちまちであるために、牛を切り取っていく作業のプロセスの多くは機械化することができず、ラインに並んだ労働者がナイフを持ってコンベアに載って運ばれてくる牛の肉塊を突き刺し、切り取っていく。何度も同じ動作を繰り返すから、肩や腕、指などが硬直し、うっかり手をすべらすとナイフが飛んで、自分やラインの隣りの同僚に重傷を負わせることになる。マクドナルドの店舗の拡大と競争の激化の中で、コンベアの動く速度はどんどん増していった。利益を上げるには、ラインのスピードを上げる以外にはないからだ。そうすると労働者はナイフについた牛の血をぬぐうヒマもなくなり、なまったナイフで切り取るのでよけい力をかけなければならず、疲労し、事故の危険は増していく。ケガをした場合、外部に報告しないように言われ、報告しなければ一定期間軽作業に回してもらえる。報告すると罰せられたりクビにされたりする。移民労働者の代わりなんていくらもいるから。

マクドナルドの店舗は大きなガラス張りになっているけれど、このハンバーガーがどうやって作られているのか、そのプロセスはガラス張りではない。HPをみてもわからない。どうして80円という値段で提供できるのか、知るすべがない。

 BSEの牛だけではなく、移民労働者の肉を切り取って80円のハンバーガーは作られている。

*1:といいつつ私自身はこの本読んでないんですが。