かぞくをかえして! ともだちをかえして! 入管の人権侵害に反対するデモ

6月20日、日曜日、入管の人権侵害に反対するデモがあります。代々木公園出発。14:00集会、15:00デモ出発です。
入管でどのような人権侵害が行われているか。以下は入管収容者の声です。
http://pinkydra.exblog.jp/12103981/ http://pinkydra.exblog.jp/12179143/ 
デモについて、また入管で移民・難民に行使されている暴力と「私たち」の関係について、のやねごんさんの日記もぜひお読みください

上の記事でまとめられている入管での収容者への人権侵害のかずかずです。

1. 「部屋が暑いから窓をあけてほしい」と頼んだら、そのことを理由ひとつとして、懲罰房(独房)に閉じこめられた。
2. 不眠症のひとが睡眠薬をもっていたら、「規則違反」とされ、くすりを取りあげられた うえに、独房に閉じこめられた。
3. 独房では、食事のときに箸(はし)すら出さない。
4. 職員は収容者に自分のなまえを名のらず、あろうことか「先生」と呼ばせている。
5. 病人・ケガ人にまともな医療を受けさせない。医者はろくに診察せず、でたらめに痛みどめや抗ストレス剤を出すばかり。
6. 施設のなかで結核がはやるほどのひどい衛生環境と栄養状態。
7. 糖尿病なのに、インシュリンの注射を打つことを許可しない。その結果、足が不自由になってしまった。しかも、収容施設には車イスが用意してあるのに、それを借りたいと 頼んでも拒否する。
8. 収容者たちが、あまりのあつかいのひどさに抗議するために、命がけでハンストを始めると、おどしをかけて、これすらつぶそうとする。「おれたちとケンカすると収容が長びくぞ」とか、「仮釈放が取り消され、しかも大村収容所におくるぞ」とか*4。
9. コピー1枚とるのに、300円も払わせる。
10. 茨城県の牛久入管では、今年になって、2月に25歳のブラジル人男性、4月に47歳さい韓国人男性が、施設のなかで首をつって自殺している。
11. 3月に成田空港で、強制送還中のガーナ人男性(45歳)が、入管職員の てによって殺されている。

現在の日本では、「収容所国家」という言葉は、他国を非難するためにもっぱら使われていますが、現在の日本もまた、まぎれもなく「収容所国家」です。そして、それは「私たち」が支えているひとつの暴力のシステムなのです。
デモへの賛同も呼びかけています。
デモの賛同人一覧
↓↓以下転載です。↓↓↓転載元はこちら

2010年6月20日(日)
集合 代々木公園・ケヤキ並木(JR原宿駅徒歩5~10分)
  14:00 集会、アピール交換
   15:00 デモ出発(原宿・渋谷をめぐり、国連大学前を通ります)
主催 SYI (収容者友人有志一同)

★ 世界難民の日、日本入管・政府の外国人差別にNOをうったえましょう!
★ 入管行政のここが人権侵害だ! 抗議声明への賛同者・賛同団体を幅広く募集します。

《デモよびかけ》

 6月20日は世界難民デー。世界じゅうには、経済的または政治的な理由による難民が1000万人以上いると言われています。そのような難民の保護と援助について世界的な関心を高めるために、この日は制定されたそうです。

 ところで、難民とはどこか遠い国の問題ではありません。日本は移民・難民行政についてとても大きな問題をかかえています。ほとんどすべての難民申請は、たいした審査もなしに却下されます。さらには入国管理局が、難民申請中の人でさえおかまいなしに恣意的な収容を行います。ひとたび収容されれば、人権がまったく配慮されない環境のなかに、何ヶ月でも何年でも監禁され続けるでしょう。職業などを求めてやってくる難民以外の外国人も、同じようにあつかわれます。出身国での迫害から逃げてきた難民には、帰る場所などありません。また、たとえ難民の場合でなくとも、非人道的な収容環境それ自体が大きな問題です。収容のあいだに心身の健康を損ない、けがをし、ときには命を失うことすらあるのです。

 いつ解放されるとも知れず収容されている外国人の家族は、入管に対してこう訴えています。「かぞくをかえして!」と。わたしたちもこう叫びます。「ともだちをかえして!」と。日本人のみなさん、入国管理局でいったい何が行われているのかを正しく知ってください。こんな非人道的な入管行政を許し続けている日本人の責任について、この日によく考えてみてください。そしてわたしたちは、ともに声を挙げてくれる人を歓迎します。


《入管への5つの要求に賛同してくれる方・団体を募集します》

以下は、法務省および入国管理局に対するわたしたちの要求です。
この要求内容に賛同してくれる個人・団体を募集します。(デモに参加できない方でもOK)

賛同の連絡先: freeimmigrants★yahoo.co.jp (★は@に変えてください)
※ 個人のかたはお名前、(できれば)肩書きをお伝えください。
※ 賛同者・団体名はSYIブログに公開します。(個人で非公開希望のかたはその旨お知らせください)
※ 件名「入管への5つの要求に賛同します」でお願いします。


法務省および入国管理局への要求

1.すべての難民申請者に対する現行の審査基準および審査慣行を全面的に見直し、難民条約にもとづいて難民審査手続きを改善すること。

2.全国の入管収容施設におけるすべての病人や怪我人を、すぐに釈放するか適切な医療機関に診断させること。ただし、ここで言う「適切な医療機関」とは、入管専属の医師や、各入管施設が慣行として利用している外部の医療機関のことではなく、個々の被収容者ごとのかかりつけの医療機関のことである。

3.入管専属の診療医の人員数および診断の質を改善すること。そのためには、収容施設ごとの最大収容人数に見合う数の医師をつけること、また入管職員と専属医師の癒着を防ぐために、担当医師を定期的に(少なくとも年に一度)交代させることは、最低限とるべき措置である。

4.各入管施設のすべての職員は、名札をつけるなどして勤務中に名前を明らかにすること。

5.現在いわゆるオーバーステイの状態にあるすべての外国籍者に対し、日本で暮らすうえでの安定した法的資格を与えること。これは、日本政府がこれらの人々を、これまで労働力として暗黙のうちにこの社会に組み入れ、かつ課税の対象としてきたことに対してとるべき、最低限の責任である。