水淹れアイスコーヒー

 コーヒー好きなことはここでも何回も書いたことがありますが、数年前からもうずっと自家焙煎(手鍋焙煎)をしていて、趣味としてはかなり一線を超えてしまったと自覚しております。まあ焙煎の話はそのうちするとして、今回は最近開発したアイスコーヒーの淹れ方について書いてみます。
 開発したといっても大したことはなくて、普通にペーパードリップで淹れるということなんですが、問題はお湯の温度で、これを、常温にしてしまうのです。ていうかお湯ではなくて水ですね。
 原則として、抽出のお湯の温度が高ければ雑味がでやすいけど、温度が低ければ逆に成分の抽出が足りなくて薄味のコーヒーになってしまう、ということは言えるのだと思います。というわけでアイスコーヒーの淹れ方には普通以下の二種類になるわけです。

  1. 熱いお湯で濃いめに抽出した抽出液を氷で一気に冷やす
  2. 冷たい水で時間をかけてゆっくり抽出する

1.のやり方もよくあると思うのですが、コンビニのアイスコーヒーもそうですね。このやり方は、時間がかからないのがメリットですが、そのかわり、氷を大量に必要とします。少量の氷だと中途半端にぬるいコーヒーになります。かといって大量の氷を毎回使うと、家庭の場合一日に何杯も飲むと氷がすぐなくなってしまい、結局氷ができるのを待つのに時間がかかる、ということにもなります。
2.のやり方は、いわゆる「水出しコーヒー」というやつです。最近は「コールドブリュー」とも言われるみたいですが、かつては「ダッチコーヒー」とも言われていました。喫茶店で、大きなガラスのタンクからポタポタと水が点滴のように粉の上にたれてコーヒーを淹れる水出しの装置を見たことがある人もいると思います。

喫茶店にある、水出しコーヒーの大きなガラスの装置の写真
Matt @ PEK from Taipei, Taiwan, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons

 家庭だとそういうのはもちろんできないので、よくネットとかでも書かれているやり方は、お茶やだし用の紙パックにコーヒーの粉を入れたものをポットなどに突っ込んで水を注ぎ、冷蔵庫で何時間も放置して作る、というやつです。お茶とか麦茶でこれをやってる人も多いでしょうね。これの欠点は言うまでもなく時間がかかる、というところにあります。まとめて作り置きしておけばいい、とは言ってもね。

 わたしが開発した(ってほどでもないのですが)やり方は、上記の2つのやり方のいいとこどりです。すぐできますし(むしろお湯を沸かす時間がかからないからホットコーヒーよりも早い)、大量の氷も必要ありません。いやしかし、時間をかけないなら薄いコーヒーになるのではないか?と思われるでしょう。はい、確かに薄いコーヒーしかできません(笑)というわけで、このやり方は私のようにもともと薄めのコーヒーが好きな人ではない場合オススメできないやり方です。ただ、常温のドリップというのは、意外と行ける、ということに気がついたのです。いま夏場で常温の水(簡易浄水器通してますが水道水です)は27℃ぐらい(意外と高い)。このぐらいが限界みたいです。もちろん、蒸らしや抽出にお湯のときより時間をかける、などの手加減は必要ですが。

コーヒーの粉をドリッパーにセットしたところ
ミルは例のタイムモアです

sarutora.hatenablog.com
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ポットの水の温度を水温計で図っていることろ。30℃の表示。
8月の昼、水温は30℃超えてました。
ドリッパーのコーヒーの粉に水を注いでいるところ
注いでいるのは水です。
ドリッパーのコーヒーの粉に水を注いでいるところ
繰り返しますが水です。
氷を入れたカップに入ったアイスコーヒー
薄いけどうまいです。

 好みによるとは思いますが浅煎りの豆でアイスコーヒーは薄くてもかなりうまいと私は思います。
 冷蔵庫から出したばっかりの10℃くらいのミネラルウォーターとかだと、さすがの薄いコーヒー好きの私でも厳しいです(コーヒーというよりコーヒー味の水、みたいな感じ)。