食育

風邪で寝ているので、テレビをつい見てしまいます。数日前ですが、NHKのニュースで、「食育」のニュースがありました。群馬県大泉町ブラジル人学校で「食育」を学ぶ催しが開かれた、というニュースでした。ネットで検索したら出てきました。

大泉町ブラジル人学校で17日、食べ物を通じた教育、「食育」を学ぶ催しが開かれました。
大泉町には、日系ブラジル人を中心に人口の16%にあたる、およそ6800人の外国人が生活していますが、日本の食べ物に対する知識が少ないため、偏った食事になりがちだということです。
このため町では、ブラジル人学校に通う子どもに「食育」を学んでもらう催しを開きました。
はじめに、学校の先生が参加した8歳から14歳までのおよそ30人に、食育をテーマにした紙芝居をポルトガル語で読んで、バランスよく食事を取ることが大切だと説明しました。
この後、参加者は米やシメジなどを使っておにぎりとスープ作りに挑戦しました。
子どもたちは慣れない手つきでおにぎりをにぎった後、早速、おいしそうにほおばっていました。
参加した11歳の小学生は「おにぎりを作って楽しかったです。また家でも作ります」と話していました。

http://www.nhk.or.jp/maebashi/lnews/

ここで「日本の食べ物」といわれているのは、要するにいわゆる和食の、いわゆる家庭料理のことを言うようです。しかし、行ったことはないのでなんともいえませんが、コメもシメジも使わない洋食(やその材料)は、大泉町にもあるんじゃないだろうか? やはり、「食育」という考え方には、「伝統的な和食風の家庭料理」以外は偏っている、という考え方が透けて見えて、どうにも気になる。しかも、外国人の子供たちに「日本に来たからには日本食を食べろ」といわんばかりのこの催しの、同化主義的というか、自文化中心主義的な雰囲気が、どうにも嫌だなあ。……と思ったら、こちらにはこのような記事が。

食育教室:大泉町多文化共生事業、ブラジル人生徒30人が炊き込みご飯料理 /群馬毎日新聞
 ◇「家族に作り方を」大きくうなずく
 多文化共生事業の一環として、大泉町は17日、ブラジル人学校「ジェンチ・ミューダ学校」(同町古氷、生徒数150人)の生徒30人を対象に「食育教室」を町立保健センターで開いた。生徒たちは慣れない手つきで、シメジと鶏肉の炊き込みご飯などを作り=写真、昼食を楽しんだ。
 30人は10〜14歳。同センターの栄養士の指導で、米をとぎ、鶏肉や野菜を切り、炊き込みご飯とスープを作った。炊き込みご飯はおにぎりにし、1人2個ずつほおばった。使用した米25キロは生徒たちが田植えをして収穫したものをJA西邑楽が贈呈した。
 同町は「成長盛りの生徒たちの栄養バランス」をテーマに開催。栄養士が「家族に作り方を教えてください」と話すと、生徒らは大きくうなずいていた。【佐藤貢】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000115-mailo-l10

この催しは「自文化強制」ではなくて「多文化共生」事業なのか……orz。