あまいよ、あまき

国論を二分し、近隣諸国や世界が注視しているこの問題について、安倍氏が報道に政治介入していたということは、一議員である時はいざ知らず、日本の首相を狙う立場になった彼にとっては大変なハンディとなろう。 彼の名誉にかけても真実が究明されなければならないが、その真偽がどこにあろうとも、言い訳をすればするほど、そしてメディアで騒がれれば騒がれるほど、彼の立場は損なわれる事になろう。とんだ問題が露見したと安倍氏は内心ボゾを噛んでいることであろう。彼の政治家としての試練である。

 あまきはん、むちゃくちゃ僭越ですが、それ、あまいんとちゃいまっか?*1 「電車でオヤジが読んでる」系夕刊紙の筆頭、「夕刊フジ」。電車にのっていると、今日一日いやでもその巨大な一面の見だしをあちこちで目にすることになるのですが、わたしゃびっくりしましたよ。「安倍「捏造」怒る」ですよ。「安倍怒る」じゃないですから。と、いうわけで、ほんとはこんな新聞にビタ一文払いたくないのですが、ここのネタにしようと思って、思わず120円も払って買ってしまいました。見だしだけでも驚きですが、中身はもっとすごかった。

「捏造記事だ」「北への経済制裁は待ったナシ」―。混迷する日本政界の「若き羅針盤」とも「ポスト小泉」の筆頭格ともいわれ、国民的人気の自民党安倍晋三幹事長代理(50)が、14日から新連載「挑戦する政治」をスタートさせた。第1回は1面掲載の特別編。朝日新聞による番組改変報道や国民の怒りが集中する北朝鮮拉致問題、人類史上最悪の惨事となったインド洋大津波などについて、キレ味鋭い晋三節が炸裂した。

 「キレ味鋭い晋三節」ですから!新連載開始ですから!コラム「挑戦する政治」ですから!残念!
 「メディアで騒がれる」と言っても、これは、天木氏の想定する騒がれ方とまったく逆ですから……。しかし、この調子じゃ、少なくともフジ産経読売系のメディアは、似たようなもんでしょうね。

*1:えせ関西弁