サル誕

 1905年6月21日にサルトルが生まれた、ということで、それに合わせて、読売新聞で上下二回に分けて「サルトル生誕100年」という特集記事が掲載されました。今日の夕刊の「下」には私のコメントもちょっとだけ乗っています。ちょっと恥ずかしいのですが。*1で、取材を受けたとき、肩書きはどうしますか、と聞かれたので「できれば都立大学等非常勤講師でお願いします」という感じで言ったつもりだったのですが、やはり「首都大学東京などで哲学を教える」になってました*2。「え?都立大学首大に変わったんじゃないの?」と思う人もいると思いますが、「新大学」設立後も「平成22年度までは都立大学が存続すること」と、「都立大に入学した学生は原則として都立大を卒業すること」になっています。だからまだ都立大はあるし、2年生以上は都立大生です。
 ところで、テレビをみないので朝J-WAVEのブームタウンというのをよく聞いていたのですが、先日、TEPCO提供のコーナーで、首都大学東京のオープンユニバーシティの宣伝をしていました。大学管理本部の人が、パーソナリティー(いや、ナビゲーターっていうんだっけ……)のクリス智子の質問に答える形で宣伝をしていました。最後、クリス智子が締めの言葉を言ったのですが、私の聞き間違いではなければ、彼女はこう言いました。「ふーん、都立の大学……なかったんですね。知りませんでした。とってもいい試みだと思います!興味のある方は是非……」聞き流していたので、聞き間違いかもしれないんですが、ひょっとするとクリスさん、首都大学東京が新大学として設立されたということを、「いままでなかった都立の*3大学が新しくできた」という風に理解しているのかもしれません。つまり、クリスさんは、「東京都立大学」という大学が存在した(そして存在している)ことを知らないのかもしれません(笑) まあ、そういう人はめずらしくはないんですが。
 ちなみに、都庁で行われた、首都大学東京オープンユニバーシティの「開設記念講演」は、米長邦雄氏の「美しい日本人を育てよう」だったそうです。ホームページに乗っている「講座概要」にはこうあります。「日本は経済的に沈んでいるのではありません。魂・心が沈んでいるのです。日本を立て直すには、首都大学東京の元気ある勢いと知性が必要と信じています。」

*1:誕生日に合わせて二回、ということで、今日と明日だと思ったのですが、昨日と今日だったようですね。というわけで昨日のは見そびれました。図書館で見てみます。

*2:いや、まあいいんですけど。都立大としたからといって、変に思う人がいるだけであまり意味はないかもしれませんし。

*3:首大公立大学法人