クジャクのダンス、誰が見た?

 twitterで誰かが勧めていて読みはじめた漫画『クジャクのダンス、誰が見た?』の最近出た第三巻を読了。
 冤罪事件をテーマにしていて、ストーリーは、以前話題になったドラマ『エルピス』に少し似ている。『エルピス』ではジャーナリストが主人公で、六角精児演じる弁護士はほとんど空気だったけど(観ながら「なぜそこで弁護士に連絡しない?!」と何度も思った)この漫画は、弁護士が主要キャラクターとして出てくる。第三巻まで読んだところで、検察が悪、という感じになってきました(これもある意味ネタバレかな?)今後どうなるかはわからないけど。
 この漫画は、市川寛さんという弁護士が法律監修をしているのだけど、市川寛さんは元検事。私は知らなかったのですが、2001年、佐賀地検在職中にある事件の被疑者に不当な取調べを行ったことについて法廷で証言し、大きく報道されたそうです。その後、被告人は無罪となり、市川さんは検事を辞職。弁護士に転身し、以後、検察や警察の取り調べの問題点について批判的な立場で発言しているようです。
  市川さんのブログによると、漫画に登場する弁護士松風義輝(まつかぜ・よしてる)の「個人的には、『万が一逮捕されたら、弁護士が来るまで黙秘』って小学校で教えといてほしいくらい」というセリフは、漫画の作者との打ち合わせのときに市川さんが言った言葉がそのまま採用されたのだそうです。
 漫画の作者の浅見理都さんは、代表作が、ドラマ化もされた『イチケイのカラス』という裁判官が主人公の漫画ですが、こちらも未読。そのうち読んでみようかと思います。
※書きました↓