怖ろしい体験

 私はいつも通り某駅を降りて学校に向かって歩いていました。ふと気が付くと、パジャマのズボンを穿いています。驚愕しました。あわててパジャマのズボンのまま家を出てきてしまったのでしょう。うっかりにもほどがあります。しかも……最近パジャマのお尻のあたりが破れて穴が空いているのです。さすがにこれで授業に行くわけにはいかない!しかし、家に戻っている時間はない……どこかでズボンを買って、トイレで穿き替えねば……と思い、駅前にあったイトーヨーカドーに入りました。思い切りセーターのすそを下げた上で、挙動不審でパジャマだとばれないよう、なるべくそしらぬ顔をして、心の中ではものすごく焦りながら、私は必死でズボンを売っているところを探したのですが、なんと、そのイトーヨーカドーにはズボンを売っているところがないのです。これはだめだ、別の店を探さねば!しかし、駅前に他にズボンを売っているような店はない……もう間に合わない……ああ、どうしよう!と焦って店を出ようとしたら、よりによって中年女性の店員が、「何かお探しですか?」と話しかけてきた……。今それどころじゃないのに……あんたの相手をしている暇はないのに……。怖ろしい夢だった。
 ていうか、牛柄のパジャマ、どう考えてもばれてますわな。穴が空いたのは捨てて、買い換えます。