3 初日

 モンパルナス墓地からサンジェルマン・デプレには、地図を見ながら歩いて行くことにしました。途中、リュクサンブール公園にも行って見ました。公園の中を歩いていくと、噴水があります。その池をふとみると、カモです!……マガモのつがいです。これまた日本とまったく同じ。が、違いがありました。かなり近寄って写真をとっても、いっこうに逃げる気配がない。フランスの子供が近づいてきて、足を踏みならしてカモを脅かしはじめました。どこの国でも子供のやることは同じです。しかし、カモたちは平気で羽繕いをしてます。日本だったら、マガモの場合、ここまで警戒心がないということはありえないように思うのですが(どうなんでしょう)。

 マガモのメスです。もちろんデジスコではなく、むしろ「接写」です*1


P3120157
 警戒心がない鳥といえば、後日パレ・ロワイアル(ここも公園のようになっている)に行ったのですが、そこで、スズメにエサをやっているおばあさんがいました。これ自体は日本でもよくあるめずらしくない光景なのですが、ふと見ると、なんと、エサをねだるスズメたちがおばあさんの肩に何羽もとまっているのです!これも、日本ではありえませんね。フランスの鳥は人なつこいのでしょうか。で、後ろ姿を撮ろうとデジカメをかまえたのですが、気づいたおばあさんに大きな声で「ノン!」とどなられました。どうも「撮るな」とかなり怒っているらしい。ちょっとあせりました。……でも、すでに一枚撮っちゃってたんですよね。プライバシーに配慮しつつその写真です。

 ちなみに、スズメは、日本のスズメと似てはいるのですが微妙に違っています。
 ところで、今回、フランスの鳥を見るのも楽しみにしていたのですが(双眼鏡まで持っていった)残念ながらあまりちゃんとした鳥見には行けませんでした。が、町中の鳥の写真など結構撮ったので、そのうちまとめて紹介します。
 で、話をもとにもどして、サンジェルマン・デプレですが、ここの広場は、サルトルボーヴォワール広場と名付けられています。

 ミーハー的にそのプレートの写真をとりましたが、広場の名前になっちゃうという偉人扱いも、なんとなく違和感がありますがまあ仕方ない。サルトルボーヴォワールがよく行ったという有名なカフェ、フロールやドゥーマゴのテラス席は、日曜日だったからかものすごい人で、なんだか草木にびっしりとたかっているアブラムシのようで気持ちが悪かったです。
 さてその後は、生誕百年を記念して国立図書館で開催されているサルトル展を見に行きました。これに行くことが今回の旅の目的の一つです。

*1:もとの写真をのせたいですが、大きすぎるので、50パーセントにリサイズしてトリミングしてます。