骨皮の方針2006

 政府の「骨皮の方針2006」(テーショトクシャを骨と皮にする構造改革に関する基本方針)を受けて、日本に多数生息するテーショトクシャの研究を行っていた東京首大学(とうきょうくびだいがく)の研究チームは、このほど、テーショトクシャの生態に関する重大な発見を米ニセ科学雑誌に発表した。
 近年、日本のテーショトクシャの消費の低下という現象が見られ、政府は、その実態に合わせた生活保護の減額を検討している。首大学御用学部の太鼓持夫教授(54)の研究チームが『ネーチャン』誌に発表した論文によると、テーショトクシャの消費は生活保護費と相関関係にあり、生活保護を減額させればテーショトクシャの消費が低下することが明らかになったという。これが事実であるならば、低下した消費にあわせて今後さらに生活保護を減額させることも可能になる。太鼓教授は本誌のインタビューに「いずれは生活保護費をゼロにすることも夢ではありません」と語った。研究チームは、10月19日に厚生労働省で急遽記者会見を開く。

【転送・転載・取材歓迎。HP・ブログでアップしてください。ミクシィに流してください】

まだイジメ足りないのか!?

生活保護受給者だけじゃない!低所得者全体に影響

「難民」化・少子高齢化を推進してどうする?

ふざけるな!最低生活費基準切下げを阻止する、怒りの緊急行動のおしらせ

【とき】10月19日(金)18:30〜21:00

【ところ】厚生労働省

【やること】リレートーク。その時間、5F第12会議室で「検討会」が開かれます。会議室に届くよう、一人一人が訴えましょう。ずっといられない方でも、ちょっと立ち寄って、ひとこと言ってやりませんか! 

【持参してください!】横断幕他アピールに使える物なんでも。特に拡声器をお持ちの方、どなたか!!

【問合せ連絡先】080-3022-4422(湯浅。NPOもやい/反貧困ネットワーク事務局長)

【呼びかけ文】

<検討会の目的>

 厚生労働省は、10月19日19:00〜20:30の予定で、「生活扶助基準に関する検討会(第一回)」を開くことを、急遽決定しました(座長:樋口美雄慶応大学教授。委員:岡部卓(首都大学)、駒村康平(慶応大学)、菊池ヨシミ(早稲田大学)、根本嘉昭(神奈川県立保健福祉大学))。

 年内には結論を出すと厚生労働省担当者は言っています。

 「骨太の方針2006」を受けた今回の検討会で、厚生労働省は「一般低所得世帯の消費実態との均衡」を理由に最低生活基準の切り下げを狙っています。

<貧困化スパイラルが進む――生活保護受給者だけの問題じゃない!>

 本当に必要なことは「一般低所得世帯の消費実態」が上がるようにすることのはずですが、最低生活基準が切り下がれば、まったく逆の効果を生みます。それに連動している各種基準額が切り下がり、収入が増えなくても、今まで減免されたものを支払わなければならなくなり、負担増につながります。

○ 医療:国民健康保険料の減免基準等が下がります。

○ 福祉:介護保険の保険料・利用料、障害者自立支援法による利用料の減額を受けられない人が増えます。

○ 地方税:非課税基準が下がります。

○ 教育:公立高校の授業料免除基準、就学援助の給付対象基準が下がります。

 収入が増えなくても負担が増えれば、低所得者の消費実態はさらに下がります。そうすればまた、それを根拠に最低生活費が切り下げられ、それがまた低所得者の消費実態を押さえ込むでしょう。こうしてエンドレスの貧困化スパイラルが進行し、人々の暮らしは苦しくなりつづけます。

<「難民」化推進・少子高齢化推進策>

 当然、国民健康保険を払えずに医療を受けられない「医療難民」、介護保険を利用できない「介護難民」、暮らしそのものが成立たなくなって「ネットカフェ難民」、その他の各種「難民」が増えます。

 生活保護受給者と低所得者の「均衡」「格差是正」などと言われることがありますが、ただ単に貧困化が推し進められるだけで、政策による国内難民が増やされていきます。

 当然ながら、子どもを生み育てるどころではない人たちも増え、少子高齢化はますます進行していくでしょう。

 厚生労働省はいつから、「国民の暮らしと健康を損ない、国内難民化と少子高齢化を推進する省」になったのでしょうか?

<コソコソすんな!――やり方が姑息>

 今回の検討委員会は、10月16日にHP上で初めて告知され、傍聴希望の締切りは18日正午に設定されていました(しかも電話受付は認めず)。厚生労働省は、10月2日に民主党・山井議員の質問主意書に対して「やるかやらないか決まってない」と回答したばかりでした。わずか2週間の間に、開催を決定し、人選し、承諾を得て、期日を入れたとでも言うのでしょうか? なるべく知らせないまま、人々の生活に重大な影響を及ぼす決定をやってしまおうとは、国民不在、あまりにもやり方が姑息です。

【呼びかけ人(五十音順)】

生活保護問題対策全国会議(代表・尾藤廣喜)

青木 繁幸(NPO法人神戸の冬を支える会事務局長)

雨宮 処凛(作家、反貧困ネットワーク副代表)

猪股  正(首都圏生活保護支援法律家ネットワーク共同代表、反貧困ネットワーク

河添  誠(首都圏青年ユニオン書記長、反貧困ネットワーク

志磨村和可(ホームレス総合相談ネットワーク、反貧困ネットワーク

杉村  宏(法政大学教授、反貧困ネットワーク

辻  清二(全国生活と健康を守る会連合会事務局長、反貧困ネットワーク

舟木  浩(生活保護裁判連絡会、反貧困ネットワーク

三浦 仁士(フリーター全般労組反貧困ネットワーク

山本  創(DPI日本会議反貧困ネットワーク

湯浅  誠(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長)

吉永  純(生活保護裁判全国連絡会、花園大学准教授)