これはパイプではありません。Ceci n'est pas une Pipe.
ではなにかっていうと。
こうなります。
で、この黒いカップ状の部分に入れるのは何かというと、あれなんです。
さて、もうお分かりでしょうが、木製のグリップをはさみます。
すると、てこの原理で、こうなります。
というわけで、これは、くるみ割りです。C'est un Casse-noix.
パリ在住の旧友Lさんが、前回のアホくるみ日記を読んで、航空便で送ってくれました。Lさんありがとうございました!
(こちら参照→ http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20080225/p1#c)
面白い形をしています。カップ状になっているので、殻を割った後くだけた殻が飛散することがないのが大変いいです。また、こちらのパッケージを見るとわかるように
ワインの栓抜きにもなるということです(これはまだやってませんが)
パリから送っていただきましたが、ちょっと調べたところ、フランス製ではありませんでした。
品名表示は
Nussknacker/Notenkraker/Le casse-noix
と書いてありますが、これは「ドイツ語・オランダ語・フランス語」でくるみ割りを意味するようです(フランス語以外はググって調べました)。製品解説も同じくオランダ語・ドイツ語・フランス語となっていて英語がありません。その辺は英語帝国主義に反旗を翻しているようでありながら、商品名が
「オリジナル・スーパー・パワー」と思い切り英語であるところがずっこけます。
さて、では、どこ製なのか、ということですが、「mede in ○○」みたいな表示はどこにもありません。
しかし、先日別ブログでちょっとバーコードについて調べたので、今の私には、バーコード(EANコード)には国情報も入っていることを知っています。というわけで、こちら
で調べて、めでたく、これがオランダ製ということがわかりました。
で、話は変わるのですが、この、黒光りする金属製のカップを見て、あるものを思い出しました。この部分の内側にはとげとげもついていて、これが両側から胡桃を挟んで、胡桃が破壊されるわけですが、この構造、あれににてませんか。あれに。
これは、鉄の処女です。英語だとアイアン・メイデンですが、フランス語だとLa vierge de fer、ドイツ語だとEiserne Jungfrauだそうです。
でも割るたびにそのことを考えるとちょっと怖いので、考えないことにします。