TBSで次のような内容のニュースを見ました(下のリンクは同じ内容のNNNのもの)
ハマスが米大統領暗殺の子供向け番組を放送
http://streaming.yahoo.co.jp/newsflash/list/nnn/int/tc/photo/nnn0804020029_0001.html
イスラム原理主義組織「ハマス」が放送した子供向け番組が波紋を広げている。 この番組は人形劇で、男の子がアメリカ・ブッシュ大統領に対し、イラク戦争で家族を殺されたとして激しく抗議し、「母親と姉を殺された復讐(ふくしゅう)だ。ブッシュ、おまえを殺す。それが運命だ」と言って、ブッシュ大統領を刺し殺す内容となっている。 このテレビ局は、去年もアメリカやイスラエルと戦うよう、子供たちに呼びかける番組を放送している。
[ 2日13時45分 ]
このテレビ局とはアルアクサ・テレビのことで、去年の番組とは、http://d.hatena.ne.jp/tadanorih/20070701#1183289993でも紹介されていた、ミッキーマウスに酷似したキャラクター、ファルフルが登場する番組のこと。
TBSのニュースでは、アルアクサのテレビ局を取材していて、スタジオに無造作に置かれた小道具に、ピ○チュウもどきのキャラクターが書いてあることを目ざとく見つけて指摘しています。一応、アルアクサテレビの「責任者」に対するインタビューも流されるのですが、ただ、最後に流れた記者(金子久伸)のコメントは、ちょっとどうなんだろう、と思いました。
連日、イスラエルによる激しい空爆にさらされるガザ。しかし、政治とは無縁の子供たちに向けられたこうした番組は、新たな憎悪を生み出すだけではないか、ハマスの姿勢からは、そうした疑問しか浮かんできません。(TBSのニュースでの金子久伸記者のコメント)
何を言ってるんだろう、と思います。「激しい空爆」は、まさにその子供たちを日々殺しているわけであって、子供たちは「爆弾とは無縁」どころではないわけです。そんな子供たちを引き合いに出して、番組をしたり顔で非難してるつもりのその「姿勢」にこそ、まず疑問符をつけたい気持ちがしてなりません。
さらに、「憎悪を生み出す」というなら、「アラブ人」を「テロリスト」として描くことで「憎悪を生み出す」ような番組、映画etc.は、西側メディアの中にはあふれているわけで、そりゃどうなんだ、と。
ちなみに、虚構の皇国で紹介されているように、本家ディズニー自体が「政治とは無縁な子供たちに向けられた」プロパガンダアニメをたくさん作っているわけだし、ミッキーのパクリに関しては、戦前のわがニポンが、いち早くやりまくっていたわけです。
虚構の皇国ではリンク切れになっているようなので、光栄にもわれらがニポン人が悪役として登場しております本家ミッキー・プロパガンダ・アニメを貼り付けておきます。