最近、はじめて、タブラ・プレイヤーと直接知り合いになる(ネット上ですが)という経験を持ちました。タブラというのはご存知の通り、北インドの太鼓です。ジャズファンとしてはやっぱりマハビシュヌ・オーケストラとかでのザキール・フセインの印象が強いです。かっこいいですよねえ。
ちなみに、タブラといえば、「タブラ・ラサ」という言葉も有名ですよね。これは、イギリスのロックなど経験主義の立場の哲学者が用いる言葉です。何も経験していない心は、買ってきたばかりのまっサラなタブラのようなものだ、という意味です。タブラがたたかれるに従って次第に色々な音が出せるようになっていくのと同様、心も、経験を通じて次第に観念が書き込まれていく、という意味。この言葉から「だんだん良くなるロックの太鼓」ということわざが生まれ、それがさらに転じて「だんだん良くなる法華の太鼓」になった、というのは良く知られている話です。
以上、哲学史豆知識でした*1
*1:本気にしないように