愚考

「中立」のデメリット

何かで「左右」を覚えなくちゃならないことってありますよね。たとえば道順を覚えるとき「○出口を出て左へ」とか。そういうときよく、「左右」に「左翼右翼」のイメージを重ね合わせて覚えるってことしませんかそうですか。私はよくします。「○出口を出てサ…

台湾問題は日本問題

1946年に発表されたサルトルの『ユダヤ人問題についての考察』(邦訳は安堂信也訳『ユダヤ人』(岩波新書))で、サルトルはこう書いています。 われわれのうちでひとりとして全く責任のないもの、犯罪者でないものはいない。ナチスが流したユダヤ人の血…

風と雑種性

諸星大二郎は最近新刊を出すペースがあがっていませんか? この間栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2008/06/07メディア: コミック購入: 14人 クリック: 54回この商品を含むブログ (3…

国営ヤクザと太鼓持ち

7月5日札幌でのデモ4名逮捕の状況の、現場にいたmadashan氏による報告です。 本日(7月5日)の札幌におけるサウンド・デモにて、トラックの荷台にいたDJ二名と運転手の人がパクられました。僕自身はちょうどトラックの真後ろくらいにいたのですが、突然−−と…

平和屋さんの仕事道具

こんなポスターがあった。 で、これはなんのポスターかと、いうと…… これの、ポスターであった。 ところで、この、「平和屋さん」が、さいきん、あたらしい仕事道具を買うことをきめたそうだ。 平和のための、あたらしいすてきな、道具を買うためなら、いく…

命名、妖怪「どっちもどっち」

パレスチナ かつてこちらの記事 http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20041219/p1で引用した、土井敏邦氏の言葉をもう一度引用します。 もちろんパレスチナ人の自爆テロは許されるべきではなく、糾弾されるべきである。ただ、自爆テロをはじめとするパレスチナ人…

大量輸送について

1 http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20080509/p1 http://d.hatena.ne.jp/lever_building/20080604/p1 ↑について、やねごんさんの言うとおり、と書いたのですが、鉄道のはなし、あれからちょっとだけ考えました。オチはないけど書いてみます。 まず、wikipedi…

これはひどい観念論者ですね

たまたま見たNHK9時のニュース。「なぜ減らない 戸籍のない子ども」という特集を途中から見た。 民法772条の「離婚後300日以内に生まれた子は前の夫の子とする」といういわゆる「300日規定」のため、子供が無戸籍になってしまうケースがある。いわ…

白ポスト

思うんですけどね。 これが何故「白」ポストか、っていうと、「白」に、清く正しいもののイメージがあるからですよね。 もちろん、「白」が「清く正しい」の象徴であること自体も十分問題ではあるのですが、まあそれはおきましょう。 しかしですね、この清く…

ショッカーか

水曜日(5月14日)の朝日新聞(私が見たのは神奈川版)の9面には、「パレスチナ難民 苦境60年」という大きな特集がある。これは「トリポリ〈レバノン北部〉=井上道夫」と「カイロ=平田篤央」の記名記事。 一方、11面にある小さな無記名記事は、あ…

心理学やめられない

本屋で『「やめられない」心理学』という本があったので、てっきり、「なぜ我々は心理学がやめられないのか」についての本だと思ったら、喫煙や深酒などの「やめられないことについての心理学」の本だった! 「心理学の新しい応用分野「健康心理学」の見地か…

おだみのる

朝4時からの日テレニュース。 「蔵出しニュース」とかいう、昔のニュースを紹介するコーナーがはじまったが、今日のテーマが「ベ平連」だった。 で、映像にかぶって流れたナレーション(声からしてたぶん藤井アナ)が 1965年、作家のおだみのるや、かいこう…

野生の言語

1976年に公開*1(撮影は1972年)のサルトルのドキュメンタリー映画『sartre par lui-meme』は、youtubeで英語字幕版が一部見られます。 で、↓こちらが、字幕inで日本語字幕がつけられたバージョンです。 http://jimaku.in/w/85vEXo7Wntk/YTLWbjxC_be この日…

SATY・ザ・混乱

ていうか、また、ニュースで「混乱」「混乱」て言ってるけど、じゃあ、毎年全国そこかしこで昔からやってる例の行事も、全部「混乱」て改名すればいいんじゃないか。 SATY・ザ・混乱、とか、マルイ初夏のビッグ混乱、とか、伊勢丹クリアランス混乱とか。 ↓SA…

きれいな人権侵害

先日の記事でこんなことを書きました。 ていうか、アメリカのアフガン空爆は2001年だけど、ソルトレイクのボイコットという話を聞いた記憶がないんだけど。 http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20080413/1208102402 それについてのこのようなブクマコメントをい…

差別はしちゃダメたよ

今日、某ファーストフードで朝日新聞を読んでいたら、ある特集記事がのっていた。「『格差』の国で」の第二回ということなのだが、見出しは「匿名性『ネット弁慶』に 引きこもり男性」である。 内容は、05年ごろから「自宅に引きこもりがち」になった男性(2…

「迷惑」と「混乱」と「粛々」

反戦ビラ訴訟有罪確定について http://d.hatena.ne.jp/nessko/20080412/p1 ↑こちらでは、「迷惑」という言葉について書かかれています。たしかに、ずいぶん前から「迷惑」という言葉は乱用されているような気がして、気になってはいた。 しかし、最近いろい…

トッコイボ

イラクを不法に侵略し、何十万人もの人々を殺し、子どもたちを栄養失調に追いやり、放射性兵器を使ってガンに追いやり、インフラを破壊し、数百万人の人々を家から追い出し、不当に勾留した人々を拷問し強姦し続ける米軍をめぐって、米国の政治家が「米軍に…

先進国の仲間入り

たった今見たTBSニュース。 韓国で、バイク便が人気で、増えているのだが、交通違反が多いとのこと。車の間を縫って走ったり、バス専用路線も平気で通る、とのこと。しかしそれ、見方を変えれば、無駄な空間の有効利用で、合理的ってことではないかな。 …

暴衛隊

昨日、電車で正面に座っていた人が読んでいた新聞(スポーツ報知)に「聖火暴衛隊」という大きな見出しがありました。 これは、聖火ランナーに併走する「聖火防衛隊」を皮肉っているつもりのようです。暴力的だから「暴衛隊」と。さすがにスポーツ新聞だけに…

ニポンにはドトールがある!

先日夜、NHKで、パリの有名なカフェ、フロールで働く日本人のギャルソン(ボーイ) 山下哲也さんについての番組を見ました。フロールは、一時サルトルやボーヴォワールが入り浸っていたことでも有名です。番組ではサルトルのことも出てきました。かつての…

原初的・超-権力について

これはパイプではありません。Ceci n'est pas une Pipe. ではなにかっていうと。 これを90度回転すると? こうなります。 で、この黒いカップ状の部分に入れるのは何かというと、あれなんです。 さて、もうお分かりでしょうが、木製のグリップをはさみます。…

親分、うちらのもパクられてますぜ!

TBSで次のような内容のニュースを見ました(下のリンクは同じ内容のNNNのもの) ハマスが米大統領暗殺の子供向け番組を放送 イスラム原理主義組織「ハマス」が放送した子供向け番組が波紋を広げている。 この番組は人形劇で、男の子がアメリカ・ブッシ…

エヴァ・ハイネマンは実在します。

先日の記事は(私の書き方が悪かったのか)なんだか、予想もしなかった仕方で受け取られてしまったので、おどろきました(こちらなど)。 さて、「人の命は平等じゃないんだもの」と言い放ったエヴァは、フィクションの中の架空の人物でしたが、そんなことを…

凶悪な殺人事件自衛のための報復行為

「パレスチナガザ地区での銃乱射・ミサイル乱射・爆弾乱投下事件」 は、まったく報道されなかったわけですが、 「エルサレムの神学校での銃乱射事件」 はさっそく大きく報道されています。 今日のNHK昼のニュース。 アメリカが提出した国連安保理の非難声…

凶悪な殺人事件

以下は、過去に実際に起こったいくつかの事件の概要です。 (事件1)日曜日の朝、救急隊員は、25歳と31歳の姉妹の遺体をみつけた。彼女たちの両親と2人の兄弟も殺されていた。 (事件2)犯人に2人が撃たれ、放置されて失血死をし、1人の少女が家で撃たれて…

サルトルと坂本龍一の関係について

竹内芳郎『サルトル哲学序説』という本があります。サルトル哲学序説 (1972年) (筑摩叢書)作者: 竹内芳郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1972メディア: ? クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見るこの本は、1956年に河出書房から出版され、河出倒…

『現代思想の冒険者たち以外 01 サルトル』

内田樹氏のブログから。 それにしても20世紀を代表する哲学者リストの中にアルベール・カミュの名がないことが私にはいささか悲しく思われた。 カミュの『異邦人』は20世紀でもっとも読まれたフランス語の書籍である。 15年前ほどに調べたとき、『異邦…

一周回ってワンと鳴く

本屋で、赤瀬川原平が去年『日本男児』という新書を出していることに気がつきました。上坂冬子先生の『これでは愛国心が持てない』とか出している文春新書です。日本男児 (文春新書)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/06メディア: 新書…

「時代/遅れ」について

id:t_keiさんの、コヤニスカッティ――平衡を失った世界を、まったくそうだな、と思いながら読んだ。 僕は冒頭の応答を読んでいる間、「まるで僕たちはマリー・アントワネットみたいじゃないか」という思いを抑えることができなかった。自分たちの狭い世界の中…